更新日: 2018.07.02 12:16
LEXUS GAZOO Racing 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート
スーパーGT 第4戦タイ
Chang SUPER GT RACE
コバライネン/小林組LEXUS LC500が今季初優勝!
LEXUS勢は不運な予選から追い上げ表彰台独占
タイ・ブリーラムのチャン・サーキットでスーパーGT第4戦が行われ、予選3番手スタートのヘイキ・コバライネン/小林可夢偉組 DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車が今季初勝利を飾りました。2位に大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組 WAKO’S 4CR LC500 6号車、3位に国本雄資/山下健太組 WedsSport ADVAN LC500 19号車と続き、LEXUS LC500が表彰台を独占する速さを見せました。
GT300クラスでも嵯峨宏紀/平手晃平組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が2位、吉本大樹/宮田莉朋組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が3位で表彰台を獲得しました。
スーパーGT第4戦『Chang SUPER GT RACE』が6月30日(土)、7月1日(日)の両日、タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで開催されました。
スーパーGTシリーズ唯一の海外遠征戦となるタイラウンド。2014年にサーキットの新設と共に初の大イベントとして行われ、今年で5回目。2016、17年は10月の第7戦として行われてきましたが、今年は2015年以来となる6、7月開催となりました。
LEXUS GAZOO Racingはこのタイラウンドとの相性が良く、過去4戦中3勝を挙げています。今季はライバルの巻き返しや不運もあり、ここまで未勝利のLEXUS LC500勢のシーズン初勝利に期待がかかりました。
◆予選◆
6月30日(土)は朝から強い日差しが照りつけ、南国特有の暑さのなかで午前中の公式練習が行われましたが、午後3時に予定されていた予選を前に、空は一気に雲に覆われ、激しいスコールと共に路面はあっという間にヘビーウエットに。しかし、このスコールも10分ほどで去り、予選は予定よりも15分遅れで、ウエットコンディションの下で開始されることとなりました。
ノックアウト方式の予選、GT500クラスは午後3時35分にQ1(15分間)が開始。直前に走ったGT300車両によりライン上の一部は乾きかけてきているものの、まだまだウエット、という難しいコンディション。ほとんどの車両が一旦ウエットタイヤでコースに出たものの、すぐにピットへ戻り、スリックタイヤで再アタックに入る、という状況となりました。
この難コンディションのなかで好走を見せたのが、2週間前のル・マン24時間レースで2位表彰台を獲得したばかりの小林の39号車。セッション後半、想像以上に早く乾いていく路面を上手く読み、目まぐるしく塗り替えられていくタイムシートのなかで、セッション終了直前にQ2進出条件のトップ8圏内へ浮上。GT500ルーキーの山下がQ1を担当した19号車も小林のタイムを上回り、39号車と19号車の2台がQ2進出を果たしました。
一方で、ほかの4台のLEXUS LC500勢はタイヤをコンディションに合わせきれず、36号車が10番手、6号車が11番手、1号車が12番手、38号車が13番手と後方グリッドから決勝レースでの巻き返しを図ることとなりました。
Q2は午後4時18分開始。この頃にはほぼ路面は乾いていましたが、今度は逆に空模様が怪しい状況に。セッション開始から5分ほど経つと、コースの一部では雨が降り始めました。
そんななかで気を吐いたのが39号車のコバライネン。まず最初のアタックでコースレコードを更新するタイムを叩き出し暫定トップへ。その後、ライバルにタイムを更新されるも、最後まで逆転を狙ってアタックを続けました。コースの前半ではタイム更新が期待できるアタックでしたが、コース後半で降り始めた雨により惜しくも叶わず。
Q2に進んだ8台中7台がこれまでのコースレコードを更新する速さを見せたなかで、コバライネンの39号車は2列目3番手と好位置を確保。2016年のタイラウンドウイナーである19号車の国本雄資も3列目6番手とまずまずのポジションから決勝レースをスタートすることとなりました。
GT300クラスは、直前のスコールにより完全なウエットコンディションで午後3時15分よりQ1(15分)がスタート。完全ドライだった午前中の公式練習とはまったく異なるコンディションでの予選セッションとなりました。
水煙を上げながらのアタックで各チーム苦戦を強いられるなか、96号車は新田守男がベテランの意地を見せ13番手タイム。上位14台が進めるQ2への進出を果たしました。31号車は惜しくも16番手、60号車が18番手、地元凱旋レースとなった35号車は19番手、30号車が22番手でQ1敗退となりました。
路面がほぼドライとなったQ2では、96号車を駆る、昨年のタイラウンドウイナーである中山雄一が好走を見せ、7番手グリッドを獲得しました。
予選後、上位グリッドの2台が車検で失格となったため、96号車は5番手グリッドに。ほかの4台も、2つずつグリッドが繰り上がって決勝レースのスタートを切ることとなりました。