3万8300人という大観衆が訪れた8月5日(日)の決勝日は、前日同様の暑さのなかで、午後1時30分からスタートが切られた。D’station Porscheはミューラーがスタートドライバーを務め、1周目には6番手にポジションを上げる。
今回のレースでは4回のピット作業が義務づけられるが、3回のピットストップでも走りきれるレース距離であるため、チームは5周を消化した時点で、コース上のトラフィックを避けるべくミューラーをピットに呼び戻し、藤井に交代する。
ただ、D’station Porscheは路面温度とタイヤがマッチせず、ペースは悪くないもののトップ争いとはややギャップが開いてしまった。
36周を終えて藤井から代わったミューラーは76周目まで周回を重ね、ふたたび藤井に交代するが、この頃になると路面温度も下がりD’station Porscheの選んだタイヤが働き始めてトップを走るライバルたちと遜色がないほどにペースが上がっていく。藤井は124周まで長いスティントを走りきってみせると、最後はふたたびミューラーに交代し、チェッカーを目指した。
戦略が異なるライバルたちもいたため順位は上下を繰り返すことになったが、D’station Porscheは着実にポジションを上げていき、最後は7位でフィニッシュし貴重な5ポイントを獲得した。
一方、GULF NAC PORSCHE 911は同様にトラフィックを避けるため1周目を終えて即座にピットイン。コース上のクリアな部分を探しながら周回を重ねていき、少しずつポジションを上げていった。
レース序盤のトラフィックを避けるべく1ラップ後に最初のピットインを行ったGULF NAC PORSCHE 911は、途中ライバルたちとバトルも展開しながら、大きなトラブルなく走りきり最後は15位でフィニッシュ。ポイント獲得はならなかったが、開幕戦からの連続完走記録を伸ばしている。
次のスーパーGTレース 第6戦は、9月16日に宮城県のスポーツランド菅生で決勝レースが行われる予定になっている。

