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投稿日: 2018.08.07 08:47
更新日: 2018.08.06 18:54

LEXUS GAZOO Racing 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | LEXUS GAZOO Racing 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

◆決勝◆

 前日激しいクラッシュで車両に大きなダメージを負ってしまった38号車でしたが、メカニックの夜を徹しての復旧作業により、5日(日)の朝には車両は完全に修復。予選を走行していなかったため、嘆願書の提出により、最後尾から決勝レースに出場することとなりました。

 5日(日)午後1時半、気温31度、路面温度47度と相変わらずの暑さのなか、静岡県警の白バイとパトカー先導による交通安全パレードに続いてのフォーメーションラップを経て、177周、500マイルで競われる長いレースのスタートが切られました。

 3番手からの36号車スタートを担当した関口はポジションをキープ。7番手グリッドからスタートでひとつポジションを上げた1号車のキャシディは、6周目に19号車をパスし5位へ。

 大クラッシュから奇跡の復帰を果たした38号車は、クラッシュで破損したエンジンを交換し、シーズン3基目を使用したことにより5秒間のピットストップペナルティを受けることに。大きく遅れながら追い上げるレースとなりました。

 36号車関口、1号車キャシディともにトップ2台とはほぼ変わらないペースで、大きく離されることなく周回を重ね、23周目には2位浮上。36周終了時点でピットへ向かい、中嶋一貴へとドライバーチェンジしました。しかし、このピット時、右リヤタイヤの交換に手間取りタイムロス。ピットアウトした中嶋一貴は4位へとポジションを落としてしまいましした。
 
 しかし、中嶋一貴は諦めることなく追撃を開始。じりじりと差を詰めていき、60周目に3位、64周目には2位まで順位を取り戻しました。

 73周目を終えて36号車は2度目のピットに向かいましたが、ふたたび右リヤタイヤの交換でタイムをロス。36号車に続く位置で追っていた1号車にもかわされ、1号車が3位、36号車は5位でふたたび追い上げを強いられることに。しかし、36号車の関口も目覚ましい追い上げを見せ、キャシディの1号車もかわし、98周目には2位まで再浮上を果たしました。

 この時点で首位とは18秒ほどの差があり、その後、36号車は2位、1号車は3位のポジションで終盤戦へ。今大会は最低4回のドライバー交代が義務づけられており、最少回数のピットの場合、スタートドライバーが最終スティントを担当することになります。

 145周目を終えて残り32周で1号車がピットへ向かい、平川からキャシディへ。36号車は148周終了、残り29周でのピットイン。中嶋一貴から関口へとドライバーチェンジしピットアウトした直後には、首位との差は約25秒でしたが、ソフトタイヤで逆転優勝を目指し関口がコースに復帰した直後、首位を走行していた車両がトラブルによりスローダウン。これで36号車が首位、1号車が2位へとポジションを上げLEXUS LC500のワン・ツー体制となりました。

 時刻は夕方6時を回り、徐々に暗くなっていくコースでの終盤戦、3位以下を大きく引き離した36号車と1号車の2台は、数秒差を保ったまま周回。36号車がトップで177周のチェッカーを受け、前戦首位を争いながらファイナルラップで痛恨の燃料切れに終わった雪辱を果たし、今季初勝利を挙げました。2位には1号車が入り、チーム・トムスにとって初となるワン・ツーフィニッシュを果たしました。

 13番手スタートから着実に追い上げた6号車が7位。クラッシュからの修復で最後尾スタート、そしてペナルティを受けながらも石浦と立川が諦めずに戦い続けた38号車は、終盤、ライバルの猛追を受け続けましたが凌ぎ切り、8位で貴重な4ポイントを獲得。19号車も10位でポイント獲得を果たしました。

 今大会の結果、平川/キャシディ組がランキングトップに浮上。36号車の関口(中嶋一貴は欠場があるため)が7ポイント差の2位とタイトル争いに加わることとなりました。

TOYOTA PRIUS apr GT
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