公式予選Q2 8月4日(土)15:20~15:30
Q2を担当したのは嵯峨選手ながら、まだ左足の痛みは治まっておらず、本調子ではなかった。それでも、まず1分38秒504を記録し、もう一発と攻め込んでいった嵯峨選手は、セクター1、セクター2で自己ベストを更新し、タイムアップを予感させたものの、セクター3で残念ながら左足が音を上げて1分39秒545を記すに留まった。
その結果、11番手、6列目からのスタートとなった#31 TOYOTA PRIUS apr GTながら、長いレースを思えば、少しも絶望的なポジションではない。むしろ、決勝レースで次第に順位を上げて来てくれることが期待された。
嵯峨宏紀選手
「すみません……自分のミスで前日に左足首を捻挫しみなさまにご迷惑をおかけ致しました。ブレーキ時にどうしても痛みが走り微妙な調整ができず、予選を失敗してしまいました。明日は、長丁場のレースですしマシンのバランス、タイヤも最高の状態なので足の痛みを気にせず全力で上位を目指します」
平手晃平選手
「64kgの重さが効いてしまいマシンバランスは厳しいと思い挑んだのですが、予想以上にブリヂストンタイヤのパフォーマンスが高く、それにマシンセットもキッチリと合わせてくれたことでQ1突破ができました。明日の500㏕は、この64kgがどう響くか未知数ですがドライバーで6位以上を目標に、そして作戦を駆使しチームワークで表彰台に立ちたいと思います」
金曽裕人監督
「11番の予選順位でも500㏕のロングレースならば、上位を狙える可能性はある。その為にも、ドライバー冷却関係、ピット作業などのミスは厳禁。確実なレース戦略を組み立て、チーム力で少しでも大きなポイントを明日は狙いたい」
決勝レース(177周) 8月5日(日)13:30~
決勝レースのスタート進行の始まりと同時に行われる、20分間のウォームアップは、スタートドライバーの平手選手から走行が開始された。ベストタイムを1分40秒075に、決勝想定の1分40秒台で2周しっかりまとめてきたのは見事の一言。
その後に嵯峨選手が乗り込み、2周計測。だいぶ左足の痛みは治まってきたとのことで1分40秒394を記すまでに。不安要素はかなり薄らいだと言えるだろう。スタートをそつなく決めた平手選手は、オープニングラップのうちにひとつポジションを上げて10番手に。3周目にももう1台をかわして、まずは上々の立ち上がりとなった。
7周目、8周目と、上位に早々とドライバー交代を行った車両があったことから、7番手に浮上。なおも上昇の機会を平手選手は待つ。14周目の1コーナーはまさに最初の見せ場、一気に2台抜きを果たして5番手に躍り出る。タイヤが早々に悲鳴をあげたのか、早々と上位にもドライバー交代が行われるなか、平手選手は2番手まで順位を上げた33周目にピットイン。