緊迫したトップ争いが続くなか、いよいよ最後のピットストップへ。まずは142周を終えたところでZENT RC Fが入り、立川から石浦宏明にドライバー交替。追いかけるau RC Fも翌143周終わりでピットに入るが、今回は逆転は叶わずZENT RC Fが先行。それでもアンカーを務める伊藤大輔もバックマーカーを巧みに使い、逃げる石浦に詰め寄っていく。
一方、後方では4番手争いが白熱。序盤から順調に周回を重ねてきたWAKO’S 4CR RC Fに100kgのウエイトハンデを積むMOTUL AUTECH GT-Rが接近。クラスで1番重いハンデにもかかわらずアンカーの松田次生はアグレッシブな走りをみせ、WAKO’S RC Fの大嶋和也を追いかける。
トップ2台の争いは順位が変わらないまま残り5周へ。このままZENT RC Fが逃げ切るかと思われたが、最後の最後にふたたび強い雨が降り出して、スリックタイヤでの走行が難しい状況となる。
それでも石浦はミスのない走りを披露して、ファイナルラップに突入する。au RC Fの伊藤との差も4秒あったため、大丈夫かと思われたが、最後のシケインでまさかのコースオフ。しかしスピンは免れ、コーナーをショートカットする形でコースへ戻ると、順位を奪われることなく、そのままトップチェッカー。待望の今季初優勝を手にして、GT-Rの連勝を止めてみせた。