GT300クラスは、1周が短く狭いSUGOということもあり、前大会までのランキングから、偶数順位、奇数順位で2グループに分けてそれぞれ14台ずつでアタックし、各グループの上位7台がQ2へ進出するというシステムで行われました。
Aグループでは、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が宮田莉朋のアタックで6番手に入りQ2進出。arto RC F GT3 35号車は14番手で敗退。
Bグループは、スタートして2分ほどでクラッシュがあり、破損したガードレールの修復のためにやや長い赤旗中断となりました。20分ほどの中断の後、残り9分でセッションが再開されると、嵯峨宏紀のTOYOTA PRIUS apr GT 31号車がランキング2位、90kgものウエイトハンデをものともしない走りで2番手につけQ2進出。
K-tunes RC F GT3 96号車が12番手、今大会よりドライバーに織戸学を起用したTOYOTA PRIUS apr GT 30号車は織戸の懸命なアタック叶わず13番手でQ2進出ならず。2グループの総合による決勝グリッドは、96号車が24番手、30号車が26番手、35号車が27番手となりました。
Q2では、吉本大樹がアタックした60号車が9番手、平手晃平の31号車が12番手グリッドを獲得しました。
■決勝
16日(日)は好天に恵まれ、強い日差しで暑さを感じるほどの気候となりました。朝からサーキットに詰めかけ、グランドスタンドを埋め尽くしたファンのみなさまの見守るなか、午後2時に宮城県警の白バイとパトカーによる交通安全啓発パレードラップ、フォーメーションラップに続き、81周で戦われる決勝レースのスタートが切られました。
順当なスタートで上位勢に順位の変動は無いまま序盤戦は推移。LEXUS勢は中団グループでじりじりと順位を上げていく展開となりました。
レース中盤に入ると、各車が給油、タイヤ交換とドライバー交代のためにピットへ。最後尾スタートからぎりぎりまで引っ張った39号車が最後に46周目終了でピットへ向かい、全車がピット作業を終えた時点で、LEXUS勢の最上位は4位の38号車。後半を担当した石浦が表彰台を目指し、前車との差を詰めていき、65周目にはほぼテール・トゥ・ノーズ状態に。
しかし、67周目、GT300クラスのプリウスが接触からクラッシュ。セーフティカーが導入されました。これにより前後のマージンはほとんどなくなり、残り6周で再スタート。
38号車は燃料リストリクターでストレートの速度が抑えられるため、後続の猛追を受けることとなり、最初の1コーナーでは何とか抜き返したものの、翌々周のストレートでかわされ5位に後退。その後は各所でクラッシュが続発する荒れた終盤となり、38号車はそのまま5位でチェッカー。
LEXUS勢はウエイトハンデとセーフティカーに苦しめられるレースとなり、38号車が最高位の5位、39号車が10位でポイント獲得という結果に終わりました。
GT300クラスでは、12番手スタートの嵯峨がポジションを守り、早めにピットへ向かうと、後半を担当した平手がポイント圏内へと浮上。逆に前半担当の中山 雄一が引っ張って後半ピットインした96号車と9位争いを繰り広げましたが、61周目、SPコーナーで2台は接触。アウト側にいた31号車はタイヤバリアにクラッシュし、惜しくもレースを終えることとなってしまいました。
96号車はピット時の作業人数超過ペナルティに加え、この接触でもペナルティを受けることとなり後退。60号車が9位でポイント獲得を果たしました。


