セーフティカーランは22周目に終了し、レースは23周目に再開。すると、その3周後の26周目終わりにトップのHOPPY 86がピットイン。31.7秒の静止時間で松井孝允を送り出した。

 これでトップに浮上したマッハ車検MC86は31周目を終えたところでピットへ。しかし、作業時間が44.6秒とやや長くなってしまい、ピットレーン走行中にHOPPY 86がストレートを通過してポジションを奪い返す。

 しかし、その後HOPPY 86のペースは1分50秒台から上がらず。後方からすでにピットを終えているリーガルフロンティア ランボルギーニGT3が迫ると38周目のホームストレートで松井を攻略していった。その後もHOPPY 86 MCはペースが上がらず、GAINER TANAX GT-Rにも交わされて見た目上で10番手まで後退してしまった。

 また、中山雄一が前半のロングスティントを担当したK-tunes RC Fは、38周を終えてピットイン。実質的トップの座でコースへ復帰している。

 全車がピットを済ませると、トップは新田がドライブするK-tunes RC F、2番手にリーガルフロンティア ランボルギーニGT3、3番手にGAINER TANAX GT-RとFIA-GT3が上位を占める状態に。

 すると、レース終盤の48周目、5番手を走るModulo KENWOOD NSX GT3がLEON CVSTOS AMGを交わして4番手に浮上。1秒前方にいるGAINER TANAX GT-Rを捉えにかかる。この2台の争いはレース残り5周というタイミングでテール・トゥ・ノーズに発展した。

 レース残り4周となった58周目、1コーナーへのブレーキングでModulo NSXの大津弘樹がGAINER TANAX GT-Rをドライブする平中克幸のインへ飛び込むと、2台はマシンをぶつけ合いながら1コーナーを立ち上がって大津が平中の前へ。Modulo NSXが表彰台圏内の3番手に浮上した。

 迅速なピット作業でマージンを稼ぎ出したK-tunes RC Fは最終的に17秒以上の大量リードを築いて、5月の第3戦鈴鹿以来となる2018年シーズン2勝目を達成。後半スティントを担当した新田守男はGT300での通算優勝回数を20回とし、ARTA BMWの高木真一が持つ最多勝記録に並んだ。

 2位はリーガルフロンティア ランボルギーニGT3が獲得して今季初の表彰台。3位には第5戦富士でのマシン全損から復活し、前戦SUGOではファイナルラップにスリーワイドのバトルを演出したModulo NSXが入った。

 2018年のスーパーGT、最終戦となる第8戦は11月10~11日にツインリンクもてぎで開催される。この1戦は通常大会より50km短い250kmレースとして行われる。

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