第2スティント:可夢偉が後方を封じ込め8位フィニッシュ
素早く可夢偉を送り出したが、数台との混戦のなかでアウトラップのブリッジ前の右コーナーT14でコースをはみ出すも何とかリカバリー。この間に3台に抜かれてしまい11位にポジションダウン。意地の可夢偉はふたたび巻き返し45周目あたりで7位から連なる集団に追いつくと47周目ヘアピンで集団前方が接触の混乱の隙に可夢偉がうまくすり抜けて7位に。49周目ペースの速い24号車に抜かれて8位となるも、追いすがる6号車を見事に封じ込めて8位をキープしてチェッカー。波乱の決勝は12番グリッドから巻き返して8位フィニッシュとなった。
ドライバーポイントでは3点を獲得(計39点)でランキング8位、チームポイントでは6点を獲得(計56点)でランキング9位のままとなった。残念ながら最終戦での今季のタイトル挑戦権は消滅したが、有終の美を飾るべく上位ランキング入りを目指して臨む、その最終戦は、11月10日(土)・11日(日)にツインリンクもてぎで行われる。
ヘイキ・コバライネン
「走り出し合わせ込みに時間がかかってが順調とは言えず苦しい予選となってしまった。チームがハードワークしてくれて決勝までにビックステップしてスタートから良い感じで走れたことに感謝している」
「厳しい状況のなかで波乱のレースを8位で終えてポイントを得ることができたし、レース中には次のもてぎへの良い方向性も見えて収穫はあった。今季タイトル獲得の可能性が消えてしまったけど、最終戦ではシリーズ3位までは狙えるので、この結果を分析して最終戦まで3週間の間に良い準備をし、それに向けて精一杯頑張っていくよ」
小林可夢偉
「この週末、最初乗った時に比べてクルマは改善されていったのですが厳しい週末になりました。決勝では全体的には若干オーバーステアな感じで、後半のテクニカルセクションは他車との差を決勝までに僅かですが埋められませんでした」
「その状況のなかでポイントを獲得できたのは良いことですし、タイトル獲得の望みは消えたとはいえ、最終戦までに色々と対策を図って、上位ランキング獲得を目指して力の限りを尽くしていきたいと思います。引き続きご声援のほどよろしくお願い申し上げます」
佐藤勝之 総監督
「週末を通じて厳しい戦いになったとはいえ何とかポイントを獲得。土曜日は苦しい出だしでしたが、決勝までに状況を打破して取り戻すチーム全員の底力を頼もしく感じることができました」
「この苦しいレースがゆえに、我々にとっては大きな収穫ありましたし、次の最終戦もてぎに向けては、強いサードをお見せして有終の美を飾り、笑ってシーズンが終われるように、引き続き全身全霊をかけて日々努力を重ねて参ります。温かい御声援を引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます」
