そのLEON CVSTOS AMGだが、黒澤治樹はARTA BMW M6 GT3の第7戦オートポリスでの決勝の速さから、今回も上位に浮上するのではないかと予想する。もしLEON CVSTOS AMGが優勝できても、高木が言うとおりARTA BMW M6 GT3が4位に入ればチャンピオンとなる。
「55号車は前回うしろ(22番手スタート)だったけど、決勝になったら上がってきましたよね(決勝4位)。だから、今回も上位に来ると思うんです」と黒澤。
「だからタイトル争いうんぬんよりも、自分たちがやるべきことをやらないといけません。まずは勝つことです。そうしないと可能性がなくなってしまいますから」
一方、3番手につけたグッドスマイル 初音ミク AMGも、立場はそれほど変わらない。「どちらにしろ、僕たちは勝つしかない」というのは片岡龍也だ。
「ここまでは想定の範囲内ですね。欲を言えばポールポジションは欲しかったですけど、タイヤの選択を考えるとポールが狙えるコンパウンドではなく、レースを意識したものだったので」と片岡。
「普通に考えると、チャンピオンシップは正直キツいと思うんです。そのなかで、せめて勝って一矢報いることができるか、そしてその上でラッキーが起きるかどうか。向こう(ARTA)はアグレッシブにいく必要もないですからね」

また片岡は、自分たちのチャンピオン獲得条件に必須となっている優勝のためには、タイヤ無交換作戦を採ってくるであろうライバルたちも警戒する。そして間違いなく他の上位陣のなかで、この作戦を採るチームはありそうだ。
「ライバル勢が無交換の可能性もあるので、少なくとも四本交換したら負けてしまうな……とも思っています」