Ryuji Hirano / autosport web

 ランキング3位のTOYOTA PRIUS apr GTは、Q1で危うく脱落する危険もあった。嵯峨宏紀のアタックで臨んだQ1は、ギリギリ通過となる14番手。なんとかQ2へ繋ぎ、平手晃平のアタックで8番手につけることになった。

 ただaprの金曽裕人監督は、「今年の予選最高位は7番手ですから。あんなもんでしょう」と言う。

「ポールが獲れるなんてさらさら思っていないです。今年はハイブリッドを積んだクルマのすべての性能調整が“この辺”なんですよ。それを今年はいいドライバーで戦って、レースで巧みに前に来た結果、チャンピオン争いができているだけ」

 実は予選では、嵯峨が履いたタイヤが想定よりも気温が下がりすぎたためうまくパフォーマンスを発揮しきれず、Q2の平手では違う種類のものにしたのだという。それほど、今のブリヂストンも“攻めている”ということだ。

「チャンピオン争いは、順当にいったらARTA。LEONが獲るかもしれないけど、ひょっとするとBSのランキングトップ4独占になるかもしれない。ブリヂストンの人も、チャンピオン争いに全員残ってるなんて初めてって言っていたけど。そのなかで、トップ4を獲ってそこに並べたらいいよね」と金曽監督。

「もちろんトップだったらいいけど、何かない限りは厳しいでしょう」

 ランキング上位陣のコメントを聞くと、まだまだARTA BMW M6 GT3に有利な状況は変わらないながら、2~3位のメルセデス勢や31号車TOYOTA PRIUS apr GTは、あくまでその条件である優勝を目指すのみ……というのが伝わってくる。必然的に、ARTAの位置を見ながら、激しいトップ争いが展開されるであろうということだ。もちろんここには、ランキング6位のGAINER TANAX GT-R(6番手スタート)や5位のK-tunes RC F GT3(12番手スタート)も加わってくるはずだ。

「観る側は楽しくなったと思いますけど(笑)。がんばりま~す!」と高木真一は、笑顔でコメントを締めた。果たして明日のレース後、笑っているのは誰なのだろうか……?

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