20周目、トップを独走していたマネパ ランボルギーニの左リヤタイヤにトラブルが発生。バーストしてコンパウンドが剥がれたような状態でドライブしていたマペッリはなんとかマシンをピットへ運び、タイヤ交換、給油、ドライバー後退のフルサービスを行った。
このマネパ ランボルギーニと同じタイミングでLEON AMGがピットイン。こちらはタイヤ無交換で後半スティントを蒲生に託す作戦に出た。
その翌周、21周を走り切って初音ミクAMGがピットイン。左側2本のみのタイヤ交換でコースに復帰するも、タイヤ無交換作戦を採ったLEON AMGの後ろにつくことに。LEON AMGは事実上のポジションを上げることに成功した。
左リヤタイヤのアクシデントにより緊急ピットインを強いられたマネパ ランボルギーニは戦線に復帰したものの、ピットアウト後に再び左リヤタイヤにアクシデント発生、まだタイヤを交換したばかりのため、タイヤの摩耗というよりも内圧に問題があったのかもしれない。いずれにしてもマネパ ランボルギーニこれで優勝争いから脱落してしまった。
コース上では31号車プリウスが、トップのGAINER TANAX GT-Rをテール・トゥ・ノーズで追うと、GAINER TANAX GT-Rは24周を終えてピットイン。ランキング3番手の31号車プリウスを駆る平手がトップに浮上し、レースをリードする。
この時点でトップの31号車プリウス、3番手のARTA BMWは、いまだピットインを行っていない状況だ。
32周を走って、31号車プリウスがピットイン。こちらもタイヤ無交換でコースに復帰したが、ピットレーン出口でLEON AMGが横を通過していった。
31号車プリウスがピット作業を行った翌周の33周目に、ランキングリーダーのARTA BMWがピットイン。こちらもタイヤ無交換作戦を採ると、6番手でコースに戻っている。
しかし、後方からSUBARU BRZが迫ると、S字でインに飛び込みオーバーテイクを仕掛ける。ARTA BMWのショーン・ウォーキンショーもポジションを守ろうと粘りの走りをみせると、2台は接触。ARTA BMWは右のドアミラーを破損してしまった。
ほぼ全車のピットストップが終わった状況で、36周を終えてついにトップに立ったのはタイヤ無交換作戦を採ったLEON AMG。その約7秒後方に31号車プリウスが2番手で続き、初音ミクAMGが3番手で続く。この時点でARTA BMWは7番手だったため、このままLEON AMGが優勝すれば逆転チャンピオンを獲得できる状況だ。
42周目、7番手を走るARTA BMWはペースが上がらず、8番手のD’station Porscheに迫られる。D’station Porscheは5コーナーでARTA BMWのインを差すとオーバーテイク成功。ARTA BMWは抵抗できずに8番手に後退する。
トップのLEON AMGは2番手の31号車プリウスに対し、一時は10秒以上もの大差をつける圧倒ぶりで、そのままチェッカー。2018年シーズン初優勝を遂げるとともに、ARTA BMWは9位でレースを終えたことから、最終戦で12ポイント差をひっくり返してLEON AMGはが2018年シーズンのチャンピオンに輝いた。
2位には31号車プリウス、3位は初音ミクAMGといずれもチャンピオンを争っていた面々が名を連ねる形となった。
