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投稿日: 2019.04.14 10:49
更新日: 2019.04.14 15:59

LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2019スーパーGT第1戦岡山 予選レポート


スーパーGT | LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2019スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

2019 AUTOBACS SUPER GT Report
OKAYAMA GT 300km RACE

第1戦 岡山国際サーキット

ZENT CERUMO LC500
#38 立川祐路/石浦宏明

◆4月13日(土) QUALIFY
公式予選総合結果 12位

 長いオフシーズンも終え、いよいよ2019年のSUPER GT開幕戦がやってきた。第1戦の舞台は例年どおり、岡山県の岡山国際サーキットだ。2018年、シーズン後半に調子を上げてきたLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、2019年シーズン開幕に向け国内を中心に多くのテストを重ね、チーム体制も再構築。今季も多くのスポンサー各位にご協力をいただきながら、開幕戦の舞台に挑むことになった。

 今季もZENT CERUMO LC500のステアリングを握るのはエース立川祐路と、チーム在籍5年目となる石浦宏明だ。ただ今季から立川は総監督という役割も担うことになり、LEXUS TEAM ZENT CERUMOのチーム全体を牽引していくことになる。

 チーム体制変更、そしてオフの間一丸となって取り組んだZENT CERUMO LC500の改良により、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは岡山国際サーキットで3月に行われた公式テストから好感触を得ていた。このデータをもとにセットアップを施したZENT CERUMO LC500は、4月13日(土)の午前8時50分にスタートした公式練習から、チームの狙いどおりのパフォーマンスを発揮する。

 立川がステアリングを握りコースインしたZENT CERUMO LC500は、16周をこなし1分18秒752というベストタイムをマークし石浦に交代。サーキットサファリの時間も使って石浦は周回を重ね、21周をこなし1分18秒244というタイムをマーク。8番手で公式練習を終えることになった。

 ふたりのドライバーのフィーリングは変わらず良好で、村田卓児エンジニアは、午後2時45分からの公式予選に向けて、コンディションに合わせたわずかな調整のみでZENT CERUMO LC500を送り出すことになった。今回予選Q1を担当するのは石浦だ。

 午後3時18分からスタートしたGT500クラスのQ1で、石浦は開始から4分後にZENT CERUMO LC500をコースインさせると、4周を使ってしっかりとタイヤを温めていく。5周目、アタックラップに入った石浦は、セクタ−1、2と好感触を得ながらアタックを展開していった。このまま1周をまとめれば、いいタイムが計測できそうだ。

 とはいえ、今季はライバルメーカーとの差は僅差であり、より着実にQ1を突破しておきたい……。ステアリングを握っていた石浦にそんなほんのわずかな“欲”が出てしまったか、コントロールラインまであと少しの最終コーナーで、石浦はわずかにコースアウトを喫してしまう。

 タイムは1分18秒185というものだったが、わずかにタイムを失ったことを察した石浦は、タイヤのピークを過ぎていたにもかかわらずもう1周アタックを敢行する。6周目に記録したタイムは1分18秒241。ベストラップにはわずかに届かなかった。

 その間、ライバルたちは続々とタイムを上げていき、終わってみればZENT CERUMO LC500の順位は12番手。Q1で予選を終えることになってしまった。ピットに戻ってきた石浦は、村田エンジニアや立川と失ったタイムを計算したが、もし最終コーナーでのコースアウトがなければ、Q1突破は確実だった。石浦は悔しがったが、総監督も務める立川は「攻めた結果だから。仕方ない」とかばった。

 12番手と下位からのスタートではあるが、ZENT CERUMO LC500の仕上がりがいいのは間違いない。いいマシンさえあれば、決勝での巻き返しが可能だ。しかも決勝は天候が今のところ読めない。まだまだZENT CERUMO LC500に上位進出のチャンスはある。

ZENT CERUMO LC500
ZENT CERUMO LC500
立川祐路と石浦宏明
立川祐路と石浦宏明

ドライバー/立川祐路
「シーズンオフからクルマのセットアップを進めることができ、かなり良い状態で開幕戦に臨むことができました。持ち込みセットもうまくいき、公式練習から順調に進められました。今回はコンディションの面と、決勝日の天候の面でタイヤ選択で迷った部分はありましたが、予選に向けてはいい状態で挑むことができたと思っています。予選については、石浦選手が最終コーナーでコースアウトしてしまいましたが、そこまでのセクタータイムを見てもQ1は突破できていたと思います。クルマの調子がいいのは間違いないので、明日に向けて頑張っていきたいと思っています」

ドライバー/石浦宏明
「これまでの何度も重ねてきたテストで、クルマに関してはかなり理解度を深めてきたので、この週末は走り出しから予定していたバランスで走り出すことができました。公式予選Q1でも微調整のみで臨むことができるくらいだったので、オフに積み重ねたものが活かせていたと思います。予選はフィーリングもよく、セクター2までは良かったのですが、最終コーナーで狙いすぎてしまい、申し訳ない気持ちです。立川選手からは『全開で攻めた結果だから』と言ってもらい救われましたが、それに加えてライバルメーカーとの差が大きいので、どう戦うのかをしっかり考え、今日の分を取り返せるように頑張りたいと思います」

立川祐路総監督
「2019年シーズンに向けて体制も新しくなり、チームメンバーみんなが結果を出すために、このオフシーズンすごく頑張ってきてくれています。この日のフィーリングの良さはそのみんなの頑張りが、徐々に良い形になってきたのではないかと思っています。自分も観ていてもみんなが責任感をもってやってくれていますし、頼もしい印象です。クルマもそれにともない良くなっています。石浦選手もアタック中にタイムを失い、予選順位も後方になってしまいましたが、これも努力して攻めた結果ですから。守っても仕方ないですからね。明日もチーム一丸となって、みんなの力で取り返したいです」

村田淳一監督
「結果としてはとても残念でしたね。石浦選手のアタックラップでコースオフがありましたが、ギリギリまで攻めた結果なのでしょうがないですね。もし順調にいっていればQ2進出はできたと思いますし、データ上は中位には食い込めたのではないかと思っています。クルマのフィーリングは良く、決勝レースに向けて希望はあると思っています。天候に不安はありますが、追い上げていきたいと思います」

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