GT300クラスでは、開幕戦岡山のQ2で、スーパーGTデビュー戦ながらコースレコードを更新する走りで2番手につける好走を見せた19歳の阪口晴南が、当落線ぎりぎりの16番手タイムをマークし(その後走路外走行により1台降格となったため15番手)唯一のQ2進出。Q2では96号車のベテラン新田守男が12番手グリッドを獲得しました。

 他のLEXUS/トヨタ勢4台はQ2進出ならず。今回、第3ドライバーとして、小高一斗が加わったTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が20番手、宮田に代わってドミニク・ファーンバッハーと吉本大樹が組むSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が22番手。昨年まで同車両をドライブしていたナタウッド・ジャルーンスルカワッタナが3人目のドライバーとして加わるarto RC F GT3 35号車が24番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が26番手グリッドとなりました。

◆決勝◆

 4日(土)も午前中までは好天で、昼のウォームアップ走行時は暑いほどのコンディションでしたが、スタート前のグリッドウォーク中に雨がぱらつき始め、午後2時半の決勝スタート時には路面はウェットコンディションに。雷雨の予報もあり、各チームタイヤ選択に悩むこととなりました。

 雨のなか、セーフティカー先導で500kmで争われるレースがスタート。2周を終えたところでグリーンフラッグが振られ各車全開でのバトルが開始されました。

 LEXUS勢最上位の2番手からスタートを切った37号車キャシディは、水煙の中で前車をかわし首位浮上。後方では7番手スタートの38号車立川が好スタートを切り、4位争いを展開しました。

 その後、雨が強くなっていき、37号車キャシディはコースオフを喫するなどで3位へと後退。変わって13周目に38号車が首位に立ちました。その直後、強くなった雨のためにセーフティカーが導入され、15周目にレースは赤旗中断。

 30分ほどの中断を経て午後3時30分過ぎにセーフティカー先導で走行が再開されました。冷え切ったタイヤを温め直し、19周目、残り92周でバトルが再開。38号車、37号車とライバルによる三つ巴の首位争いが繰り広げられました。

 その後路面は乾いていき、40周目終了時に38号車がピットイン。立川から石浦へとドライバーチェンジ。ほかの車両も次々にピットインし、全車が1度目のドライバー交代を終えた時点で38号車が2位、ピットアウト直後にコースオフを喫した37号車は7位、中山雄一へと交代した39号車が8位で中盤戦を迎えました。

 LEXUS勢はピットアウト直後は苦戦したものの、タイヤが充分に暖まってからはライバルを上回るペースでの追い上げを開始。59周目には38号車の石浦が首位を奪還しました。

 前戦岡山では予選、決勝ともに走るチャンスのなかった39号車の中山雄一は、7位でコバライネンから39号車のステアリングを引き継ぐと、次々にライバルをパスしていき68周目には元F1チャンピオンのジェンソン・バトンが駆るNSX 1号車をパスし4位へポジションを上げて、コバライネンへと再び交代しました。  78周終了時点で首位を行く石浦の38号車もピットイン。しかし、このピットのタイミングでライバルの先行を許し、立川は2位でコースに復帰。立川は4秒以上あった首位との差をじりじりと詰めて行き、残り15周でテール・トゥ・ノーズの状態まで持ち込みました。

4位入賞を果たしたヘイキ・コバライネン/中山雄一組 DENSO KOBELCO SARD LC500
4位入賞を果たしたヘイキ・コバライネン/中山雄一組 DENSO KOBELCO SARD LC500

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