セーフティカーランは約17分続き、GT300の周回で21周目から再開。すると、このタイミングでトップのHOPPY 86をはじめ、マッハ車検 MC86、RUNUP GT-R、初音ミク AMGなどが相次いでピットイン。トップのHOPPY 86は給油とドライバー交代のみのタイヤ無交換作戦を取り、24.8秒の停止時間で暫定17番手でコースへ復帰した。
これで見た目上のトップにはK-tunes RC Fが浮上。2番手にSUBARU BRZ、3番手にARTA NSX GT3、4番手にマネパ ランボルギーニ GT3がつける形となる。

トップのK-tunes RC Fは23周目終わりでピットへ向かうと、37.7秒の停止時間でコースへ。しかし、先にピットを済ませていたマッハ車検 MC86に交わされ、暫定15番手でコースへ復帰する形となった。

28周目、実質的に2位を争うマッハ車検 MC86とK-tunes RC Fが接近すると、29周目の130RでK-tunes RC Fの阪口晴南が、マッハ車検MC86の坂口夏月をオーバーテイクしてみせる。
33周目、暫定トップだったシンティアム・アップル・ロータスがピットへ向かい、全車がルーティンのピットワークを完了。タイヤ無交換作戦に打って出たHOPPY 86が見た目上でもトップへ上がると、14.955秒後方に2番手K-tunes RC F、以下、マッハ車検 MC86、マネパ ランボルギーニ GT3、SUBARU BRZと続く形となる。
十分なマージンを築いていると思われたHOPPY 86だったが、ラップペースが2分3~4秒台後半と思うように上がらず。K-tunes RC Fが1周あたり2秒近いペースで接近すると41周目のホームストレートで、0.182秒差のテール・トゥ・ノーズに持ち込む。
1コーナー~S字でHOPPY 86松井孝允の背後につけたK-tunes RC F阪口は、ダンロップコーナーでイン側ラインを選択すると、デグナーへの加速で松井をパス。クラストップに浮上した。
その後方では、表彰台圏内の3番手を走行していたマッハ車検 MC86が1~2コーナーでGT500のカルソニック IMPUL GT-Rと交錯してしまい、この隙にSUBARU BRZがオーバーテイクに成功して3番手に浮上する。
しかし、交わされたマッハ車検 MC86は44周目のホームストレートで軽々とSUBARU BRZを抜き返し、ポジションを取り戻してみせた。
トップに浮上したK-tunes RC Fはみるみるリードを広げてトップチェッカー。荒天により途中終了となった第1戦岡山に続くシーズン2勝目を挙げるとともに、2018年大会に続くGT鈴鹿戦2連勝を飾った。
また、新田守男は自身の持つGT300クラス最多優勝記録を更新、阪口はGTデビューから3戦中2勝という結果を手にすることとなった。
後方の2位争いは、2分8秒台までペースが落ちていたHOPPY 86がポジションを守ってファイナルラップに突入したものの、無交換だったタイヤが限界を迎えたか、シケインのブレーキングで止まりきれずオーバーラン。
ランオフへ飛び出した間に、マッハ車検 MC86、SUBARU BRZ、初音ミク AMGに相次いで交わされて表彰台圏内から陥落してしまった。
これによりマッハ車検 MC86がシーズン初の表彰台を獲得、SUBARU BRZは2018年に続き2年連続のGT鈴鹿戦3位表彰台を手にすることになった。
初音ミク AMGが4位、HOPPY 86が5位でチェッカーを受けたほか、6位以下は、ARTA NSX GT3、Modulo KENWOOD NSX GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMS、GAINER TANAX GT-R、GAINER TANAX triple a GT-Rと続いている。
シーズン序盤3レースを終えた2019年のスーパーGT。第4戦は約1カ月のインターバルを挟んだ6月29~30日に、タイ・ブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで行われる。