サーキットにも足を運びチームの運営をサポートするマネージャー。レースウイークはふたりのチームマネージャーでピットとホスピタリティなどで分担して働くという。
水村さんは「(サーキットでは)チームがレースを戦いやすい環境を作ることが、メインの仕事になりますね。現場(サーキット)ではスポンサーさんとしっかりコミュニケーションを取ることが一番大きい(仕事)かもしれないです」と語る。
「現場で(ファンの人たちが)見ているような作業は、TEAM KUNIMITSUでは別の方がメインで担当しているので、私はあまり関わらないです」
レース中継などでドライバーにヘルメットなどの装具やドリンクを渡している“チームマネージャー”の仕事は、だれが担っているのだろうか。
「私が知っているチームだと、チームマネージャーはだいたいふたり。ふたりが社内も現場も一緒にやっているところが多いですけど、私たちの場合、社内は私ひとりで、普段(マシンのメンテナンスを行う)ATJで働いている人が現場のマネージャーをしている感じですね。仕事の分担は違うと思いますが、(どのチームも)だいたいふたりはいないと回らないです」

レースウイーク中は、マネージャー業をふたりで分担しているとはいえ、過密スケジュールをこなしていかなければならない。
「朝から夕方まで立ちっぱなし、動きっぱなしですね。ホスピタリティが落ち着いてる時はピットが忙しかったりするので、休む暇は多くないですね。でも、体力があるんだと思いますけど、意外と大丈夫なんですよ」
「(搬入日の)金曜日は余裕がありますが、やることがなくてもなぜか座って休む気になれないんですよ(笑)」
「マネージャーでも、もっと忙しい人はいると思います。GT300クラスのチームマネージャーは、ひとりだけのところもあり、業務を兼任しないといけないから、もっと大変な人がいるはずです」
これだけ多忙な水村さんは、ホテルに戻るとすぐ寝てしまうというが、レースウイークの息抜きとして、一日の終わりに必ずアイスを食べることにしているのだとか。
チームマネージャーを担当していて一番大変なことは「レースの結果や、チームや選手の調子があまり良くないとき」だという。
「チームが辛そうだと、こちらも辛くなるし、リタイアした時が一番辛いですね」
「逆にうれしいなと思うのはチームが勝ったときはもちろんですけど、チームに所属するドライバーが優勝したときもそうです。素直に『すごいな』と思いますし、単純にうれしいです。私が関わっている選手や人たちが他の場所でも活躍しているのを見ると、自分のモチベーションにもつながりますね」