更新日: 2019.09.09 00:43
ARTA NSX GT3 2019スーパーGT第6戦オートポリス 決勝レポート
第6戦 オートポリス
ペナルティもあったが、6位でしっかりとポイント獲得
決勝レースは天候が不安定になることが予想された。どちらのコンディションにも対応出来るようにセットを変更して決勝に挑んだ。
スタートは高木真一選手。高木は順位をキープしたまま1周を戻ってきたが、500クラスの車両がコースアウトしてしまった影響でセーフティーカーが導入された。セーフティーカー導入中に61号車がスローダウンしてしまい、6周目のリスタートでひとつポジションを上げる。
19周目には強い雨が降り始め、20周目には更にポジションを上げる。ここで高木は無線でクールスーツが効かないと無線で訴えてきた。高木は暑さに耐えながらのレースを展開しなければならなくなってしまった。そんな状態でもペースは良く、22周目には3番手、30周目には2番手まで順位を上げた。
32周目にルーティンのピットインを行い福住仁嶺選手に交代。しかし、福住がピットアウトした時に500クラスの車両と接触してしまう。その後、福住はペナルティーが出るまでにトップに立つが、51周目にドライブスルーペナルティーを消化し、6番手まで順位を落としてしまう。そのままの順位でチェッカーを受け、6位でレースを終えた。チャンピオンシップではランキングトップをキープしたまま、ウェイトが半減する第7戦を2週間後に迎える。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「難しい展開の中で上手くレースを戦えたね。ピットインでミスもあったけど、とても難しいレースだったので、それでもポイントをきちんと獲得出来たのは大きいね」
一瀬俊浩エンジニアのコメント
「ウォームアップではアンダーステア対策を試したのですが、ドライではそれが上手くいきました。レースは後半天気がどうなるかわからなかったので、高木さんで引っ張る方向でしたが、案の定雨が降ってきたのでそのタイミングでピットに入れました。ピットには急遽入ったので周りのチームと連携取れていなくて、仁嶺を出す時に混乱があって他の車両に接触してしまいました。それでペナルティーもありましたが、それが無ければ表彰台も見えていたので、それは反省点ですが、ウェイトハンディが重い割には良いパフォーマンスを発揮することが出来たと思うので、それは良かったと思います」
高木真一選手のコメント
「コンディション変化が激しくなると思っていたので、序盤は無理しないように前についていくようにしました。途中天気が良くなって路温が上がってきたのですが、柔らかいタイヤを履いていたのでどうなるかと思っていました。車両が重たい時は難しいときもありましたが、燃料が減って軽くなってきてから前を走っている車よりパフォーマンスが上がってきたので、段々前に行けると感じました。途中、雨が降ってきましたが、柔らかいタイヤが功を奏しペースが上がり、雨の量によるコンディション変化やセーフティーカーのタイミングも上手く使えたので、順位を上げることが出来ました。途中ペナルティを受けてしまったので順位を落としてしまいましたが、ポイントリーダーとしてあまりギャンブルも出来ないので、しっかりポイントも獲れて良かったと思います」
福住仁嶺選手のコメント
「高木さんが第一スティントを走っている時に雨が強くなってきたので急遽代わる事になり、交代したのですが、ピットアウトの時に他の車両に接触してしまって後でペナルティを受けてしまいました。しかし、ドライブスルーペナルティを受けるまではペースもすごく良かったのですが、ドライブスルーの後はなかなかペースが上がらず、6位になってしまいました。ペナルティーがなければもっと上位でフィニッシュ出来たと思うので、悔しい気持ちはありますが、6位でしっかりポイントを積み重ねることが出来たので良かったと思います」