天候:曇り一時雨
路面:ドライ一時ウエット
気温:27度
路面温度:33度
台風接近の影響で心配された天候だが、ここまではさほど影響はなし。
だが、決勝レース中に雨が降るという情報もあって、グリッド上は普段以上に緊張感が漲っていた。今回、スタート担当に黒澤監督が指名したのは菅波選手。
雨が降ったとしてもレース後半からとの判断ながら、実際の天候も、レース展開も菅波選手に多くの試練を与えることとなった。
というのも、予想したより早く雨が降り始め、最初は1コーナー付近だけという状況から、いったんはやんだ後、今度は全域で降り出したばかりか、菅波選手のスティントで3回もセーフティカーランが行われたからだ。
スタート直後こそひとつ順位を落とした菅波選手ながら、間もなく予選と同じ順位に戻して周回を重ねていくこととなる。前を行く車両に遅れをとることなく続いていき、早めのピットストップを行う車両が現れるたび順位を上げていく。
やがて8番手にまで浮上し、折しも2回目と3回目のSCランの合間となる39周目に蒲生選手と交代する。その時、装着していたのは上位陣のほとんどが選んでいたウエットタイヤ。
その段階での選択は正解で、全車がドライバー交代を済ませると蒲生選手は8番手に。さらに上位の2台にペナルティが課せられたこともあり、LEON PYRAMID AMGは6番手に、さらに55周目には1台を抜いて5番手にまで浮上する。
だが、レース後半には雨はやみ、予想外に路面の乾きが早かったことから、異なるスペックのタイヤを選んでいたライバルに先行を許してしまう。
それでも7位でのフィニッシュを果たし、予選よりも6ポジションアップで、しっかりとポイントを稼ぐことに成功した。
次回のレースはわずか2週間後、9月21~22日にスポーツランドSUGOで開催される。より一層の、LEON PYRAMID AMGの活躍にご期待いただきたい。
■決勝を終えて
黒澤監督
「難しいコンディションのなか、しっかりレースした感はあったんですが、あの状況でギャンブルに打って出て、スリックタイヤで行かせることはできませんでしたね」
「とはいえ、できる限りのことはやれたし、ドライバーが頑張ってくれたので、良いレースはできたと思います。特に菅波選手が走っている時は、いちばん難しいコンディションだったけど、よく踏ん張ってくれました。満足はできていませんが、まずは結果も残せたので、残り2戦も頑張ります」
蒲生選手
「こんな天気になるのは誰にも分からなかったと思うので、こればっかりは……。でもしっかりとノーミスで走れてポイントも獲れたので、良かったと思います」
「菅波選手も難しい状況のなか、しっかりと走ってくれたので本当にいいレースになったと思います」
菅波選手
「ドライコンディションのうちは、いろいろアドバイスいただいていたので、しっかり走れた一方で、前のクルマを抜けなかったのが悔しいです」
「雨が降ってきてからは、部分的に濡れているコンディションで、難しかったです。反省しないといけない点はたくさんありますが、いろいろなことが学べました。今回の経験を活かし、シーズン残り2戦も頑張ります」