更新日: 2019.09.12 17:34
31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート
嵯峨宏紀選手
「いつもよりは良い方向に行ったんですが、今回大幅にいろんなことを変えたことに対し、細かく合わせるのに時間が足りなかったという気がします」
「今できる、ベストという状態ではあったんですけどね。ただ、『たぶんこういう方向だな』というのが見えてきたので、結果以上に得られたものは大きいと思っています。決勝はそれでも厳しいでしょうが……」
中山友貴選手
「僕は予選を走れなかったのですが、過去のQ1落ちしてしまった時より、明らかに差は縮まっていた印象はありましたね」
「いろんなトライ&エラーを繰り返すなかで、結果は良くなかったですけど、得られたものは多くて、また次に試せることにつながっていきましたから、そういう意味ではプラスにとらえています。明日は天候が不安定と予報で出ているので、どちらにしても前戦以上に決勝で挽回できるよう、今は考えてもらっている最中です」
金曽裕人監督
「ビッグチェンジとは、クルマのセットアップ。大きく変えてきたことで、良い方向は見えてきたけど、まだ詰めきれませんでした。リストリクターも、今回から待望のJAFリストリクターになって入口はかなり小さくなったけど、形状が改まったことで期待したのですが、あまりにもリストリクターが小さ過ぎて……」
「予選をミスなく行ってくれたんだけど、パッとしなかったというのが現状です。新車ということで時間があまりにもないなか、妥協せず先に進んで行こうと思っているので、もう少し時間をいただけたら……と思っています」
決勝レース(65周)
9月8日(日)14:30~
スタート進行の開始とともに行われる、20分間のウォームアップには一陣の光が差し込んでいた。まずは嵯峨選手が#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込んだが、決勝レースを想定した満タン状態であったにも関わらず、1分48秒076をマークしてセッションのトップに立ったからだ。
これにはピットからも歓喜の声が上がった。折り返しのところで中山選手とドライバー交代の練習を兼ねてチェンジ。赤旗中断があったため、中山選手のタイムは残されなかったものの、決勝レースに向けた大幅なセット変更が功を奏していたことから、ドライバーふたりはそれまでにない好感触を得ることとなった。
スタート担当の嵯峨選手は、決勝レースが始まるとすぐにポジションをひとつ上げる。そのまま勢いに乗りたいところだが、GT500車両にセクター3でクラッシュがあり、早々にSCが導入されることに。
SCランの最中にペースを上げられなくなった車両があったことから、もう1ポジション上げる。また5周目からのリスタート後にもペナルティを課せられた車両があったことから、8周目には労せずして18番手に浮上することとなった。
しばらくはそのままの順位で周回を重ねていたが、15周目を過ぎたあたりから雨が、それも1コーナー付近だけで降り始める。早々にピットに入る車両が現るたび順位を上げ、また自力でも順位を上げていた嵯峨選手。が、10周もしないうちに雨は止んでしまう。
そのまま天候が落ち着いてくれることを期待したが、30周目を過ぎてまた雨が、今度は全域で降り始めた。足を取られてスピンした車両がコース上に横たわったため、チームはドライバー交代を決断。
32周目に#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが入ってきた直後に、2度目のSCランが行われたため、まさに絶好のタイミングともなっていたが、4戦連続、またしてもTOPの車両の後方となり周回遅れの20番手に大幅ドロップ。
その直前、いったんは順位を落とすこととなるが、数回遅れからのリスタートから3周後に3回目のSCランが。今度は、TOP車両がすぐ後ろに位置付けSCで大幅に損した分を取り返すべく同一集会の15番手に。