Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb

■つちやエンジニアリングのステップアップのために

 チームのスーパーGT復帰以降、先述のとおり土屋はエースドライバーとしてだけでなく、エンジニアとして、メカニックとして、そしてチーム代表として獅子奮迅のはたらきをしてきた(土屋のレースウイークの動きはオートスポーツNo.1440号にて詳しく紹介されている)。

 現実問題として、今の土屋はレースウイーク中のドライバーとしての働きは『10』のうちの『1』しかない状態だった。そこへ若手が力をつけ、トラックエンジニアとして、チーム代表として打ち込める状況が整ったからこその決断なのだ。

「2015年からスーパーGTに復帰すると言い始めたときは、3カ年計画でチャンピオン争いをすると言っていた。1年目は松井を育てる年、2年目はGT300に参戦して、3年目の今年はチャンピオン争いが現実的にできている。こんなにうまくいくのかな? ってくらい理想的な展開できた」と土屋は言う。

「でもこれ以上、チームも自分としてもクオリティを上げられない。GAZOO Racingの活動も入って、チームオーナー、エンジニア、ドライバーとしての活動が本当に限界のところに来ている」

「今年は無理矢理クオリティを落とさずにやっていて、実際に成績を出せているけど、来年同じようにやったら完全にオーバーワークになる。常にステップアップするためにはクオリティを上げなければいけないけど、それは物理的にも、時間的にも、体力的にも厳しい」

「チームとしてさらに向上していくためには、ごくごく自然なチョイス。これが最善なことだと思ってる」

VivaC 86 MCをドライブする土屋武士と松井孝允
VivaC 86 MCをドライブする土屋武士と松井孝允

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