21日(土)午前中の公式練習走行は、秋の肌寒さを感じる気温16度/路面温度21度の曇り空のなかで9時から85分間の混走セッションが開始され、スピンが続くほど路面が埃っぽいことからコースオープン後15分ほど経ってからコースインしたヘイキが、ハード系ドライタイヤを装着してタイヤ評価ならびにセット調整を行いながら17周確認。
続いてソフト系タイヤを装着して7周確認。トラフィック(混雑)に阻まれてベストタイムは更新ならず。ヘイキのフィーリングではピークはあまり変わらずともハード系タイヤの方がしっかり感がありドライビングには合っている様子。
25周目から中山がヘイキが確認したハード系とソフト系ユーズドタイヤを装着してクルマとタイヤの評価を行った。この混走セッションはヘイキがマークした1分12秒418の14番手に。10分間のGT500単独セッションでは、中山がアタックシミュレーションを実施し、1分11秒656の12番手のタイムをマークした。
公式練習走行ではトータル50周を走行。Q1に向けてはさらにセットアップを進めていく状況となった。
■公式予選
◆Q1:ヘイキが全力を尽くすも15番手に
22日(土)Q1開始時点で気温19度/路面温度25度とそう上がらずの曇り空。いつもより5分セッション時間が短く設定されたQ1の開始早々にコースイン。今回Q1アタッカーを任されたヘイキは、練習走行でフィーリングが良かったハード系タイヤをチョイス。
温まりに時間がかかるのは事前に承知ではあったがウォームアップ周回に5周も要した結果、6周目にアタック。全力を尽くすも、うまく前後のタイヤがバランス良く温まらなかった様子で、各セクターで他車に差を付けられてしまい、失意の15番手となった。
走行後のヘイキのコメントで、「あと1周あれば」という結果で、決勝はここからの逆襲を目指すこととなった。

■決勝
◆ウォームアップ走行
22日(日)12時25分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、曇り空で気温20度/路面温度24度のコンディション。スタート担当のヘイキが決勝スタートタイヤと同じ種類のハード系ユーズドタイヤを装着してクルマのバランスとタイヤの摩耗を確認するため計8周を走行。
続いて中山がソフト系ユーズドタイヤを装着して6周確認走行。トータル14周を走行し1分15秒624の14番手タイムで決勝への準備を整えた。
◆決勝レース
第1スティント:ヘイキが逆襲を見せ表彰台圏内浮上
22日(日)14時決勝スタート時点になると雨が降り出してコースを濡らしていく。この後の天候を予測して装着するタイヤに悩むところであったが、ウエットのハード系を装着。気温19度/路面温度22度のコンディションのなか、SC先導によりレースがスタート。
一意専心に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタート担当のヘイキが今回も雨絡みの波乱となったレースで逆襲を見せる怒濤の追い上げ。選択したウエットタイヤも功を奏し暫定トップに躍り出て表彰台圏内を得るリードを拡げてピットインを引っ張る戦略。