更新日: 2019.09.24 12:43
LEXUS GAZOO Racing 2019スーパーGT第7戦SUGO レースレポート
22日(日)は午後から雨の予想。午前中には太陽も顔を出し、少なくともレース序盤はドライで走れるかもという状況でしたが、スタート進行の途中で降り始めた霧雨は、スタート10分前になって強さを増し、グリッド上ではレインか、スリックか、どちらのタイヤでスタートを切るのか各チーム頭を悩ませることとなりました。
午後2時、降雨のためセーフティカー先導により周回が開始され、3周を終えたところでセーフティカーが戻って本格戦のスタートが切られました。ポールポジションの車両と19号車、38号車を含めた数台がスリックタイヤでのスタートを選択しましたが、路面は完全にウエットとなっており、これらの車両は一気にポジションダウン。
3番手、4番手スタートでウエットタイヤを選択していた36号車と37号車が2番手、3番手へとポジションを上げました。
しかし、36号車は今大会、規定外となるエンジン交換を行ったため、10秒ストップのペナルティを受けることとなり後退。これで2番手に浮上した37号車が首位追撃を展開しました。
一方、ランキング首位の6号車はスタートで一旦順位を落としたものの追い上げ、18周目には5番手へとポジションを上げました。
ひとりのドライバーの最低周回義務である27周を終えたところで37号車がピットイン。タイヤ交換を行わず、タイムロスを給油のみの最小限にしてキャシディに交代し、コースへと復帰。その後、前を行く首位の車両がピットインでタイヤを交換したこともあり、38周目にライバルをかわし、実質上の首位に立ちました。
その直後、コースオフ車両によりセーフティカーが導入。唯一ピットインをせずに走行していた39号車にとっては不運なタイミングでのセーフティカー導入となってしまいました。
44周目、セーフティカーが退出して再スタートが切られた頃には、雨脚がかなり強まっており、コースはヘビーウエットコンディションに。37号車の平川は首位での周回を続けていましたが、ヘビーウエットにより合致するタイヤに交換していたライバル達の猛追を受けることとなりました。
交換していないタイヤで懸命の走行を続けた平川でしたが、激しい水煙が立つようななかではペースの違いはいかんともしがたく、4番手に後退。同じ作戦で5番手につけていた36号車も、コース上の混雑のなかでタイヤを冷やしてしまい、ペースダウン。
一方、6号車はタイヤを交換せずに山下へとドライバーチェンジし、3番手を走行していましたが、強くなる雨脚にタイヤ交換を決断。9番手へとポジションを落としてコースに復帰しました。
タイヤを交換した山下は、タイトル争いに残りたい中山雄一の39号車とのバトルを展開。中山の巧みなブロックでテール・トゥ・ノーズのバトルが続きましたが、74周目にようやくパス。36号車の後退もあり、6番手へ浮上しました。
37号車はタイヤ無交換のまま平川が走り切り、LEXUS勢最上位の4位でフィニッシュ。6号車は6位に入り、2台のポイント差は3ポイント縮まることに。これでタイトル争いは計算上この2台を含むランキングトップ3に可能性を残しますが、37号車と6号車が圧倒的に有利な状況で、最終戦で決されることとなりました。