更新日: 2019.09.24 14:30
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 2019スーパーGT第7戦SUGO レースレポート
3周を終えるところでセーフティカーが撤収、レースが実質的に始まる。大嶋はレース序盤、7~9番手で走り、11周目に6番手へ。17周目には難所SPコーナーで64号車をパス、5番手に浮上した。
この段階でチャンピオン争い当面のライバル37号車は2番手に位置している。その37号車が27周終了時にピットへ。大嶋もその翌周にピットイン、ここでタイヤ交換はせず、給油と山下へのドライバー交代のみで#6 WAKO’S 4CR LC500はコースに復帰していく。
レースが折り返し点を迎える頃、セーフティカー導入となるアクシデントが生じた。まだドライバー交代をしていないマシンもいるなか、このとき山下は4番手。しかし44周目にリスタートとなって以降、路面状況とタイヤのマッチングがあまり良くない状況となり、山下は順位を下げていく展開になる。
チームはソフトのレインタイヤへの交換を決意。6番手に位置し、さらに下がるかもしれなかったところで47周終了時に山下をピットへと呼びこむ。9番手でコース復帰。その後、山下は前走車のピットインやコース上でのパッシングで順位を回復していき、最終的に6位でのフィニッシュとなった。
ライバル37号車は4位。ドライバーズタイトル獲得の数字的可能性は23号車にもわずかに残るが、実質的には同じレクサス勢の37号車との一騎打ちで、原則全車ノーハンデとなる最終戦もてぎへと向かう。7ポイントをリードし、決勝2位でも自力王座決定という有利な状況でいよいよ最終決戦である。
◆コメント
大嶋和也
「予選Q2ではもう少し前の順位もいけると思っていたので、8位というのはちょっと悔しい結果でしたね。ただ、今回もトップハンデでの戦いで、燃料流量リストリクターの調整もあったなかで決勝6位に入り、最終戦に決勝2位でも自力王座獲得という状況で向かえるので、最低限の目標はクリアできたと思います。最終戦はノーハンデ、久々に“燃リス調整”がない状態で走れるのも楽しみですね。優勝とタイトルを目指して頑張ります」
山下健太
「タイヤ交換したあと、思ったほどにはタイムが上がらずに苦しい局面もあったりしましたけど、そういうところからも挽回してここまで来れたことで(チーム全体として)自信がついたと思います。37号車に対し、ちょっと余裕をもったポイント差で最終戦にいけることも良かったと思っています。ただ、相手もしぶといですから、最後まで気を抜かずに戦わないといけないとも実感しています。最終戦もいつも通りしっかり戦って王座を狙います」
阿部和也エンジニア
「今回はハンデ係数がドライバーズポイント×1kgだったとはいえ、相変わらずのトップハンデで戦ったなか、ドライでのパフォーマンスは一定のレベルにあったので(最終戦に向けても)大きな問題はないと考えています。シーズンを通して自分たちがやってきたことをさらに進めて戦っていきたいと思います」
脇阪寿一監督
「ここ数戦ずっと厳しいハンデ状態にありながらも、我々は常に上位で走れています。それを考えれば、原則全車ノーハンデとなる最終戦もてぎ、必然的にもっと前でレースができると思いますし、やはり我々と37号車がそこで(トップとタイトルを争って)走ることになるだろうとも意識するところです。その37号車に対して7点リード、もちろん油断するわけではありませんが、2位でもドライバーズタイトルを獲れる状況で最終戦に向かえることは大きいと思います」
「前戦オートポリスで差を詰められた段階では少しどんよりしたところもチームにあったんですが、今はもうチーム全体が『いける』という気持ちにもなれましたので、今回のSUGO戦は100点でしょう。最終戦でチャンピオンを獲りたいと思います」
◆シリーズランキング
大嶋和也&山下健太:1位/70ポイント
チーム部門:1位/88ポイント