■決勝 9月22日(日)【13位】
天候:雨
コース:ウエット
気温/路面温度
レース開始:19度/22度
レース中盤:18度/20度
レース終盤:18度/20度
スーパーGT第7戦スポーツランドSUGO決勝。厚い雲がかかるスポーツランドSUGOで開催される第7戦は、通称“菅生の魔物”がいつ牙を剥くか。それに掛かっている。81周先のゴールへ“毒牙”にかからぬよう、19号車は表彰台のトップを目指して爆走を誓う。

スターティングドライバーは国本選手。グリッドに着いた後も雨雲レーダーには反応はなく、天気が全く読めない。国本選手がマシンに乗り込むと雨が降ってきたが、まだ路面はウエットではない。
他チームの動向も見ながら、ウエットタイヤを選択する。しかしウエットで勝負するより、この霧雨が止むことに賭け、再度スリックタイヤを装着した。スタート5分前のことだった。この5分前がリミットだった。
しかしスタッフがグリッドを離れるときには霧雨から小雨に変わっていた。スリックタイヤ装着車輌は17、38、19、24の4台。しかし天気は味方してくれなかった。路面は徐々に濡れていった。
恒例の警察車両のパレードラップ、フォーメーションラップが中止となり、セーフティカースタートとなる。19号車のタイヤはスリックタイヤを選択。11台はウエットを選択したため、セーフティカーが外れた直後の攻防でどうなるか。

3周に渡ったセーフティカーランは終わり、4周目から改めてスタートが切られるが、濡れた路面の中ではスタート直前に19号車がトップ集団について行けず、そのまま後続が詰まった状態から、コントロールラインで一気にレインタイヤ勢に抜かれ、一気に13番手まで沈んでしまった。
雨はさらに強くなってきてスリックタイヤを履いたクルマがスピンやコースアウトするなか、国本選手は滑る路面をコントロールしていくものの、12周目にはピットインして、タイヤをレインタイヤに交換して出て行かざるを得なくなった。
14周目の段階で周回遅れの14番手。さらに22周目に、ドライブスルーペナルティを消化し、コース復帰。順位は14番手のまま。25周目に38号車にパスされ15番手へ。
38周目に12号車がコースアウトしたため、40周目にセーフティカーが入るが、その直前にピットに入り、タイヤ交換、給油、ドライバーチェンジしてコースに復帰した。44周目からレース再開となり、順位は14番手。50周目に順位をひとつあげ13番手。
天候はどんどん悪くなり、レースカーが巻き上げるウオータースクリーンで前後が見えない状況のなか、坪井選手のペースはトップ集団と変わらない。
しかしブルーフラッグ対象車のため、なかなか前のクルマをオーバーテイクできるパフォーマンスはありながら抜けない我慢の走りを見せ、3周遅れの13位にてチェッカーを受けることとなりました。
レースは、ポールスタートの17号車がセーフティカースタート後に一気に脱落したため、2番手の1号車がトップに立ち、後続を一気に引き離しにかかり、2番手との差を広げるものの、36周目にピットにはいってコース復帰してタイヤを暖める間に後ろからの37号車がトップを奪われたが、54周目に後ろから追い上げてきた3号車がトップを奪うと、2位以下を最大25秒差まで広げてチェッカー。以下、64号車、23号車の順となりました。

●決勝後コメント
国本雄資
「レース前からかなり弱い雨が降っていましたが、天気予報のレーダーでは雨雲はなかったので、ドライタイヤを選択してレースをスタートしました。しかしレーススタート後に雨が強くなってしまい、そこで勝負権を失ってしまいました」
「ギャンブルでドライタイヤを選択した訳ではなく、データに基づいての選択だったので悔いはないです。周回遅れのレースでしたが、チーム全員が諦めることなく最後までベストを尽くして戦うことができました。最終戦もてぎ前にテストがあるので、ベストなレースができるようにしっかりと準備していきます」
坪井翔
「5番手からスタートでした。スタート前からパラパラ雨はきていましたが、勝負しドライスタート、その後雨が強くなってしまい勝負権を失ってしまいましたが、あの時あのまま雨がやみ、乾いていったら結果は変わっていたかもしれないですし、雨量が多い時間帯でのペースは悪くなかったのでウエットでの今後に繋がるかと思うレースでした。結果は残念でしたが、収穫もあったレースだと思うので、最終戦は今年のベストレースをしたいと思います」
坂東正敬監督
「非常に残念です。応援してくれているファン、並びにスポンサー様申し訳ございませんでした。今年も魔物にやられてしまいました。菅生ではタイヤとの相性が良いのですがGT500になってからチームとの相性がよくありません。すみません」
「予選は他車が速かったですが、うちのドライバー2人も負けずに速かったです。予選タイヤのポテンシャルは感じていたのですが、天気が味方してくれませんでした。ドライバーには本当に申し訳ないです。後半のウエットタイヤはパフォーマンスも良く、次に繋がるタイヤのポテンシャルを感じました。辛い状況のなかでふたりは頑張ってくれたと思っています」
「流れが悪いので、ここでチーム内の改革をし、残り1戦を全開で戦えるように今から行動致します。最終戦のもてぎでは表彰台に乗りたいと思います。今後とも応援宜しくお願いします」

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