更新日: 2019.10.06 02:43
DTM初レース9位でバトンが感じたマシンとの違い「ストレート速度とブレーキ性能はスーパーGTの方が高い」
「それから、やっぱりタイヤの構造や特性はすごく違うね。日本では、僕たちのマシンに合わせたタイヤが用意されている、ということもあるけど。でも、レースはほぼクリーンなバトルで本当に楽しめた。ちょっとやり過ぎたヤツもいるけど、ドライブスルーペナルティを食らっていたね(笑)」
順位変動の多かったバトンのレース1。序盤、そしてレース終盤にはコース上でのオーバーテイクも見せることができた。DTM勢との接近戦のバトルをバトンは楽しめたようだ。
「最初の数周はリズムがつかめなくてちょっと難しかったけど、中盤、特にセーフティカー以降はペースが上がって本当に楽しめたよ。日本では接触があったらペナルティになりやすいけど、DTMの良いところはスペースを空けていればある程度の接触は許される。このコースはオーバーテイクの場所も結構あって、スーパーGTとDTMがレースをするのにいいサーキットだね。明日はもっと楽しみだよ!」
明日は今日以上に雨の確率が高くなる。ウエットコンディションとなった予選でのマシンの感触はどう感じていたのか。
「(ミッドシップのNSX-GTの)独特な重量バランスは、直線でのトラクションでは有利だけれど、フロントタイヤの温度を上げるのに苦労する。でも、今日の予選の時は次第に路面が乾いてきてグリップに問題はなくなって、セッション中はタイヤを替えずに最後まで走行できたよ」
今日の予選、決勝を通しての経験を、明日のレース2にどのように活かすのか。
「今日は本当にいろいろなことを学習したよ。セットアップはすごく難しいね。日本ではシミュレーターを使って開発されたクルマの基本セッティングができている。構造やコンパウンドの違うタイヤをトライして、主にタイヤをメインにセットアップを詰めていくんだ」
「でも、ここはすべてがゼロから。このマシンとタイヤでこのサーキットを走ったことはないから、学ぶべきことがたくさんあるし情報も集めなきゃならない。今日までに分かったことを明日のセッションに活かしていくよ。でも、本当に苦労しているから、ウエットコンディションじゃないといいね」
マシンとチームのセットアップの方向、そしてバトンのホッケンハイムの走行経験に加え、LEXUS TEAM TOM’S、ニッサンGT-RニスモGT500はふたりのドライバーでシェアしていている分、マシンのセットアップの進行でバトンとTEAM KUNIMITSUが先に進めやすいとの意見もある。いずれにしても、GT-R、LC500がまともにDTMマシンと勝負ができていない苦しい状況のなか、レース2でもバトンとTEAM KUNIMITSUに、なんとかDTM勢にもう一矢報いてもらいたい。