●LEXUS TEAM TOM’S レース2は無念のリタイアもDTM勢のバトルに一番の収穫
雨のレース2がスタートしました。2周のフォーメーションラップを行ってから、スタンディングスタートです。スタートでやや出遅れたニックですが、接触があってまさかのスピン。ウォールにクラッシュしてしまいました。その直後、アストンマーチンのエンジンブローがあり、レースは赤旗中断。
#37号車は1周回もすることなくリタイヤとなってしまいました。予選で得たグリップの感触をレースで確かめたかったのですが、かないませんでした。残念ですが、これもレースです。ちなみにニックは無事ですのでご安心ください。
レースの方ですが、やはりAUDI勢が優勢でした。比較的強い雨でしたが、安定した水量があって、レースは非常に興味深いものでした。
ラップタイム的には3グループに分かれていたように感じています。
A:TOPグループ 1分52〜53秒
B:2ndグループ 1分53〜54秒
C:スーパーGT勢(GT-R/NSX)1分56〜59秒
仮に#37ニックがレースを続行できていた場合、どの程度のラップを刻んでいたのかは定かではありませんが、おそらく良くてBの後段あたり。予選の仕上がりを鑑みて、比較的リーズナブルなところでは、BとCの中間が今の実力の最大値だと考えます。
いずれにしても我らスーパーGTは、ハイグリップのコンフィデンシャルタイヤを使用していますので、ワンメイク用の低グリップタイヤを使用してDTMと戦うには、それなりの工夫が必要だということが分かりました。ドライの予選であれば何とか戦える感はありますが、ドライでのレースラップや、特にウェットコンディションで大きな差をつけられています。
ウェットで行われたレース2の最終ラップ、先頭を走る2台のマシンが同時にピットイン義務を果した直後のアウトラップは圧巻でした。すでにタイヤ交換を済ませて猛追する後続のマシンとアウトラップのマシンが遜色のないドライビングができることに、DTMのレベルの高さが表れていたのではないでしょうか。この1周を見られたことが一番の収穫です。ローグリップでも、タイヤが冷えていても、果敢に攻められる。そういうクルマに仕上げる必要があります。
スーパーGT勢最上位は、レース1で#1TEAM KUNIMITSU(ジェンソン・バトン)が記録した9位。#37LEXUS TEAM TOM’Sの最高位はレース1平川亮の13位。LEXUS TEAM TOM’Sとしてはトップ10を目指していましたので、目標不達。今回は完敗です。
最後に、モータースポーツファンの皆様、熱いご声援に感謝します。富士でのリベンジに期待してください。
