第8戦 ツインリンクもてぎ 

GT300 決勝レポート

全戦でポイント獲得で、見事にシリーズ・チャンピオン獲得!

 チャンピオンシップをリードしているチームとして、ドライバーは朝から取材やトークショーに引っ張りだこで、あっという間にスタートを迎えた。

 スタートは高木真一選手。高木はスタートでポジションをひとつ上げて、4番手でストレートに戻ってきた。非常に速いペースで周回を重ね、8周目には3番手までポジションを上げた。非常に順調に周回を重ねていたが、途中、コースアウトする車両やトラブルで止まってしまう車両もあり、いつセーフティーカーが入るか判断が難しい状況だった。しかし、セーフティーカーが入ることもなく、レースは進んでいった。

 当初、チームはタイヤを2輪交換して後半を戦う予定だったが、高木は無線で4輪交換を訴えていた。チームは急遽作戦を変更し、17周目のピットインで4輪交換を行い、福住仁嶺選手を送り出した。

 他車のルーティンのピットインもあったが、タイミングも良く、福住は25周目までに4番手まで順位を回復した。福住のペースは良く、31周目には3番手までポジションを回復。しかし、このあたりからオーバーステアの症状が出てしまい、ペースが上がりづらくなってきた。チャンピオンシップを争う、#96が背後まで迫ってきたが、我々は4位以上に入賞できれば#96が優勝してもチャンピオンを獲得出来る。

 福住は無理をせず、#96を前に行かせて、最後まで集中力を切らさず4位でチェッカーを受け、見事2019年のGT300クラスシリーズチャンピオンを獲得した。ARTAと高木にとっては2002年以来、2回目のGT300クラスチャンピオンで、福住はルーキーイヤーにチャンピオンを獲得する事になった。

ARTA NSX GT3
ARTA NSX GT3
2019年のスーパーGTを制したARTA NSX GT3
2019年のスーパーGTを制したARTA NSX GT3

土屋圭市アドバイザーのコメント

「K-tuneやLEONにこのレースで負けてしまったのは悔しいね。でも全戦でポイントを獲得して、昨年の屈辱を晴らす事が出来て本当に良かった。今年もご支援下さった皆さまには感謝します。ありがとうございました」

一瀬俊浩エンジニアのコメント

「ウォームアップは予選で悪かった部分を微調整して決勝に挑みました。最初は左側のタイヤ2輪交換の作戦を考えていましたが、意外にもタイヤの摩耗が早かったので、4輪交換に作戦変更しました。我々より先にライバルのK-Tuneが先にルーティンのピットインを行い、その時に彼らも4輪交換していたので、我々も同じ戦略を取る事が出来ました。第2スティントの序盤はペースが良かったのですが、終盤はピックアップが原因なのか分かりませんが、オーバーステアの症状が出てきてしまってペースを上げる事が出来ませんでした。あと少しで表彰台を狙えたので車が戻ってきたらもう一度解析してみたいと思いますが、シリーズチャンピオンを獲れたのは良かったと思います」

高木真一選手のコメント

「セットアップの面で後半、仁嶺に辛い思いをさせてしまったんですけど、その中でも年間通して全戦でポイントを獲れたのが大きかったと思います。これもチームとご支援下さった皆さまのお陰です。本当にありがとうございました」

福住仁嶺選手のコメント

「僕のスティントの後半はピックアップがすごくて、思うようにペースが上げられなくて苦しかったのですが、後ろから96号車が迫ってきていましたが、ポイント的にも前に行かせても大丈夫とのことだったので無理をせず周りの事を考えて、自分がレースを落とさない、ミスをしないように最後まで集中して走りました。チャンピオンを獲れて本当に良かったです。亜久里さんを始め、チームのみんな、ご支援してくれた皆さまに本当に感謝したいです。ありがとうございました」

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