更新日: 2019.11.06 20:51
LEXUS TEAM SARD 2019スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート
2019スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL』(11/2~3)
ツインリンクもてぎ(1周4.801km)
入場者数:予選2万500名、決勝3万5500名、合計5万6000名
11月3日(日)、2019年シーズン最終決戦となるスーパーGT第8戦MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINALの決勝が行われ、14番グリッドからの挽回を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタート担当のヘイキの懸命な追い上げで11番手まで順位を挽回。20周目に素早いピットワークとタイヤ無交換の奇襲をかけ、交代した中山が8番手までポジションアップしたが、途中からペースが上がらず、タイヤ交換を余儀なくされ25周目に2回目のピットインで順位を落とし万事休す。進取果敢に攻めの姿勢を貫いたが、11位フィニッシュとなった。
ドライバーポイントは獲得ならず計44点に。チームポイントでは3点を加算し計64点となり、ともに今季シリーズランキング5位となった。今季はもっと上位でフィニッシュできたはずというレースが続き、オートポリスで待望の1勝を飾って最終戦最後まで全力を尽くしたが悔しさの残るシーズンとなった。次回、11月23日(土)・24日(日)開催のスーパーGT×DTM特別交流戦(富士スピードウェイ)に参加する。
■事前情報
いよいよ2019年シーズンもグランドファイナルを迎えるスーパーGT。第7戦SUGOまでのランキングが4位となっているDENSO KOBELCO SARD LC500は、最終戦を前にランキングトップとフルスコア以上の点差が開いてしまいタイトル獲得には届かずも、狙える最上位となるランキング2位へ向けて、今季2勝目を飾りたいところ。
最終決戦の舞台、ツインリンクもてぎはストップ&ゴーとテクニカルな区間が組み合わされ、ブレーキにもタイヤにも厳しく、抜き所も少ない難コース。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は13時30分スタートの250km(53周:約1時間半)で争われ、ピットストップは1回。ウエイトハンディはすべてリセットされ0kgで各車イコールの真っ向勝負となる。
タイトル届かない陣営も来季を見据えた覇権争いの激戦が予想され、情報戦も絶えない鍔迫り合いが続いている。予選では抜きにくいコースゆえに前方グリッドを獲得してレースを有利に進めていきたいところ。
チームとしては後半戦に向けて尻上がりにレベルアップして来ており、またLEXUS LC500最終年という意味でも、この最終決戦で有終の美を飾るべく、チーム一丸となって持てる力を最大限に発揮し、進取果敢に勝利を目指していった。
■公式練習走行
2日(土)午前中の公式練習走行は、久しぶりの快晴となり、まさに秋晴れのなか、気温14度/路面温度20度ので8時50分から85分間の混走セッションが開始された。
開始直後はダスティな路面状況だったため10分ほど経ってからコースイン。まずはヘイキが、ハード系ドライタイヤを装着してタイヤ評価を6周実施。続いてソフト系タイヤを装着して5周を確認。再度ヘイキがハード系を4周確認。ヘイキのフィーリングではハード系タイヤのしっかり感がドライビングには合っている様子。
16周目から中山がヘイキが確認したハード系とソフト系ユーズドタイヤを装着してクルマとタイヤの評価を行った。途中で前後バランスなどセットを調整。
混走セッションはヘイキがマークした1分38秒153の12番手に。10分間のGT500単独セッションでは、中山がアタックシミュレーションを実施し、1分37秒799の13番手のタイムとなった。
公式練習走行ではトータル37周を走行。セット調整して臨んだ、その後のサーキットサファリでも11周を走行し更に改善は進んでいったが、まだ全力でいける感じではなく、Q1に向けてクルマのセットアップを見直していく状況となった。
■公式予選
◆Q1:中山が渾身の力を込めたアタックも14番手に
2日(土)Q1開始時点で気温19度/路面温度26度の快晴。残り7分半ほどでコースインしたアタッカーの中山。公式練習走行でフィーリングが良かったハード系タイヤを装着して入念にウォームアップを重ねていった。各車最終アタックを遂げていったなかで、チェッカーギリギリに5周目に入った中山はアタックを開始。各セクターでベストタイムを刻んでいく。
Q1突破圏内のセクター1、セクター2で若干遅れたもの残れる可能性を残してコース後半も攻めていく中山。渾身の力を込めて駆け抜けていったが、Q1突破ならずの14番手に。まだクルマに速さが戻っておらず厳しい結果となった。レースは最後までに何が起こるかわからないことから、諦めずに全力尽くして挽回を目指すこととなった。