更新日: 2019.11.20 14:01
埼玉トヨペットGBの吉田広樹「どうなるのか、ちょっと予想できない」/Sprint Cupチーム紹介Vol.2
まとめ:autosport web
■【No.48】植毛GO&FUN GT-R(飯田太陽/田中勝輝)/NILZZ Racing
GT300クラスにエナジードリンクのGO&FUN、工具のTONEのカラーリングを左右にまとう鮮烈なカラーリングで参戦しているNILZZ Racing。今回はピレリスーパー耐久シリーズを主戦場とする9号車とともに、2台のニッサンGT-RニスモGT3を揃えてauto sport web Sprint Cupに参戦することになった。
新型に比べてやや戦闘力で苦しい部分がある2015年モデルのニッサンGT-RニスモGT3での参戦ということもあり、2019年のスーパーGTではポイント獲得には届かなかったが、飯田太陽と田中勝輝のコンビは安定した走りを続けて来ただけに、このレースではしっかりと走り抜いて上位入賞を目指したいところだろう。
「僕たちは完全なプライベートチームなので、2015年モデルでライバルと比べれば戦闘力が落ちるクルマで、プロが争う環境のなか、どうにか必死に食いついている感じ」と飯田。
「こういうレースの世界は、ジェントルマンドライバーがもっと引っ張らないと盛り上がらないと思う。単なるメーカー合戦でなく、楽しみながら戦うというスタンスでやっています」
「今回、スプリントカップに参加を決めたのは、ジェントルマンドライバー同士のチームが参加するということに意味があると思ったから。海外勢がたくさん来るなかで、日本でこれだけレースが盛り上がっているというところを見せたいです」
コンビを組む田中も「交流戦は楽しめたらと思っています。シーズンのレースではないのでプレッシャーもありません。リラックスして楽しくレースしたいですね」と語った。
■【No.52】埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹)/埼玉トヨペット Green Brave
ディーラーチームとして成長を続けてきた埼玉トヨペットGreen Brave。2019年は新たに脇阪薫一のパートナーとして、速さをみせる吉田広樹が加入し、ブリヂストンへのタイヤスイッチとともに躍進した。
スーパーGTでは第1戦岡山で表彰台を獲得すると、第5戦富士では得意のタイヤ無交換作戦を成功させ、2位表彰台を得た。もちろん勝利を狙いたかったレースだったが、今回のauto sport web Sprint Cupでは、その獲れなかった勝利を狙いにいく。
富士スピードウェイはマークX MCにとってはそこまで得意なコースではないが、一発のスピードではトップクラスに位置しているのは間違いない。上位争いの有力候補の1台なのは間違いないだろう。
脇阪は「マシンを完全に全部バラして1から組み立てられたのがよかった。開幕戦からパンチ力があったのも、ブリヂストンさんにタイヤが変わったことだけじゃなくて、チームの車両の見直しが大きく影響していると思います」と2019年に躍進した理由を分析。
吉田は「実際のレースフォーマットも、ふだんのスーパーGTとは全然違う。どうなるのか、ちょっと予想できないところがありますね」と、ふだんとは異なるスプリントレースならではの難しさを警戒した。