■【No.70】LMcorsa Ferrari 488 GT3(河野駿佑/菅波冬悟)/LM corsa

LM corsaは2019年、スーパーGTを中心に幅広いカテゴリーで活躍しているが、8月の鈴鹿10時間では、ポルシェを投入するなどさまざまなレーシングカーを活用してきた。
そして今回のauto sport web Sprint Cupでは、新たに世界中に多くのユーザーがいるフェラーリ488 GT3を投入することになった。フェラーリはジェントルマンドライバーにも扱いやすいと言われるマシンで、富士スピードウェイを舞台にどんなパフォーマンスをみせるか楽しみなところ。
ドライブするのは、全日本F3選手権で活躍する河野駿佑と、FIA-F4選手権でトップ争いをみせ、2019年シーズン途中からGT300クラスのLEON PYRAMID AMGをドライブした菅波冬悟のふたり。フレッシュな顔ぶれで上位進出を狙うことになる。
■【No.244】MaxRacing RC F GT3(GO MAX/土屋武士)/MaxRacing

Max Racingはピレリスーパー耐久シリーズに挑んで2年目のチーム。1年目はオーナーでもある、GO MAX自身がAドライバーとして出場していたが、2019年はフェラーリ・チャレンジ・アジア-パシフィックに専念。最高峰クラスのトロフェオ・ピレリにおいて14戦中3勝をマークし、実に13戦で表彰台に上がってランキング2位を獲得している。
そんなGO MAXは過去にポルシェカレラカップジャパンのジェントルマンクラスでの優勝経験も持つドライバーだ。今年も富士、もてぎ大会を戦っているが、国内レースへの参戦はこのauto sport web Sprint Cupが今年初となる。
そのGO MAXとともに挑む、土屋武士にとってもひさびさのGT参戦となる。
「Max Racingさんは、スーパー耐久ではつちやエンジニアリングが車両メンテナンスを務めています」と土屋。
「今回のレース(スプリントカップ)については、マザーシャシーの25号車が、すでに発表したとおり最後のレースになります。その勇姿を、みなさんに見てもらおうということになったのですが、それならばとGO MAXさんも一緒に出ようと言っていただけました。すごくハッピーですよ!」
「個人的に、スプリントカップは“お祭り”のようなイメージもあるレースなので、自分たちだけじゃなく、みなさんにも楽しんでもらおうと思っています」
ちなみにスーパー耐久には、田中徹/田中哲也/佐藤公哉のトリオで参戦し、2019年シーズンの最上位は2位。ST-Xクラスのランキングは4位となった。
■【No.360】RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤)/TOMEI SPORTS

長年GT300クラスで活躍するTOMEI SPORTSは、2019年のスーパーGTで新たに2018年モデルのニッサンGT-RニスモGT3を投入すると、予選では毎戦のようにQ2進出を達成するなど、大きくポテンシャルアップを果たした。
特に圧巻だったのが、第5戦富士で、予選3番手を奪い上位争いに進出してみせた。他のGT-Rも同様だが、2018年モデルにとって富士スピードウェイは得意中の得意と言えるコース。今回のスプリントカップでも上位進出に大きな期待がかかる1台だ。
ドライバーを務めるのは、大ベテランの青木孝行と、チームオーナーでもある田中篤のふたり。スーパーGTでは2019年最終戦もてぎで、うれしいチーム初ポイントを獲得するなど上り調子。その勢いを今回もみせつけられるか。
青木は「今年から“MY18”という新しいモデルのGT-Rになりました。序盤戦は、使いこなすのに苦労したけれど、中盤に入ってからはスピードが出てきました」と2019年のレギュラーシーズンをふり返る。
「予選では一瞬の速さはよくて、予選上位に入ることができたりと、流れはよかった。でも、予選上位の時に限って、ピットなどでトラブルが発生して、勝負権を失うパターンが多かった。そういう意味では、歯車が合わなかったかな」
「クルマのセットアップも含めて、スピードを出せる時は出せていました。それが決勝結果につながらないことが多かったです。でも、それがレース(笑)。それを含めてのチーム力です。クルマはパワーアップしたけれど、それ以外のところをもっと煮詰めていかないとなという感じです」