■塚越広大(KEIHIN NSX-GT/KEIHIN REAL RACING)レース1 2位

「今日の予選は雨で、最初のアタックでタイムを出さないと難しいと思いましたが、他車との間隔的にいいポジションではなかったため、少し失敗したというか。ポジション取りが悪い状態のアタックで6番手を獲得しました」

「決勝は前の方でスタートできたので、(勝つ)可能性はあるのかなと思っていました。スタート前、コンディションがすごく微妙な状況で、タイヤも(ドライとウエット)どちらを使うのか、クルマのセッティングも含めて非常にエンジニアとチームと迷いましたね。セッティングは中間にし、覚悟を決めてタイヤを選び、レースに臨みました」

「スタートから、ポジションを少しずつ上げ、序盤に2番手まで行くことができましたが、そこからニック(キャシディ)との差をなかなか詰めることができませんでした。(タイヤは)1セット目で勉強したことを2セット目で応用しました」

「セーフティカー明けのインディスタートは、事前の練習ですごく難しく感じていたので緊張しましたが、2番手をキープすることができました。最後ニックをパスしようと攻めましたけど届きませんでした。(DTMとの交流戦)最初のレースは、僕たちにとっていいレースだったと思います」

「コンディション次第では、DTM勢の方がいいパフォーマンスを発揮することもあります。今日のレースもロイック(デュバル)があのまま(予選2番手で)レースを戦っていたら違う展開になったでしょうね。結果的にブノワ(トレルイエ)選手もポジションを上げてきましたから」

「日本で活躍したドライバーであれば富士スピードウェイのポイントを抑えていますから、スーパーGT勢に優位性があったのではとも思います。明日は今回の結果を踏まえ(DTM勢が)アジャストしてくると思うので油断はできません」

「表彰台で、僕がF1に憧れていた時代に走っていたゲルハルト・ベルガー“選手”、僕にとっては“選手”、その人からトロフィーを貰うことができ、うれしかった。この交流戦が続けば、どんどん差も縮まるし、僕たちも海外に行って戦ってみたいです。今後、交流が深まればうれしいなと思います」

■山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT/TEAM KUNIMITSU)レース1 3位

「まず、GTAとDTMのみなさん、今回交流戦を開催することは大変だったと思いますが、このような素晴らしい機会を作ってもらって非常に感謝しています。これからもこういう交流が増えて、いい戦いを世界に向けて発信できることが望ましいと思うので、みなさんで一緒に頑張っていきましょう」

「今回の交流戦で、日本勢としてはリベンジができたのかなと思います。僕はホッケンハイムに行っていませんが、正直みんな悔しい思いをしてここまで過ごしてきたと思います。今日優勝したのがニックで、塚越選手も2位。僕は3位でしたが、DTM勢に対して日本の意地を見せられたのかなと思うと、まずはよかったです」

「お互いプライドをかけて臨んでいるレースなので、戦う姿というのはファンのみなさんも、関係者も楽しめたのかなと思います。昨日までの感触でいくとクルマはよくなかったのですが、最終的には3位表彰台を獲得することができてよかったです。明日に向けてセットアップを考えて、またいい走りをしたいですね」

「ロイック・デュバルとバトルをしたかったですが、レコノサンスラップで彼がクラッシュしてしまい、戦えなかったことは残念でした。富士スピードウェイは路面のミューが高いので、ドライだと僕たちにアドバンテージがあった一方でDTM勢は苦戦しているように見えました」

「ウエットコンディションではDTM勢が上位に来ていたりするので、低ミューでのバランスが合っているのだと思います」

「改めて思ったのはスーパーGTのレースは楽しいということ。交流戦やDTMのスタイルを否定しているわけではありませんよ。スーパーGTは300クラスと混走しながらのバトルがあり、タイヤも各メーカーがしのぎを削っているので、展開が変わりやすい、動きが多いというのが面白さだし、それを痛感しました」

「腕の差は影響するものの、同じものを使っているとレース展開が大きく動きにくいというのは良さでもあるし、(レースの)魅力が少なく感じてしまう部分でもありますね」

塚越広大(左)、ニック・キャシディ(中)、山本尚貴(右)/スーパーGT×DTM特別交流戦 レース1
塚越広大(左)、ニック・キャシディ(中)、山本尚貴(右)/スーパーGT×DTM特別交流戦 レース1

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