Modulo Nakajima Racingは2020年もドライバーラインアップを変更し、伊沢拓也とルーキーの大津弘樹を擁してシリーズを戦うことになる。
過去2シーズンをGT300クラスで過ごした大津は、「(チームメイトだった)道上(龍)さんからいろいろなことを教えてもらい、貴重な2年間を過ごさせてもらったので、それまでの経験も活かして活躍できるように精一杯頑張ります」とコメント。
その道上もかつてはナカジマレーシングに所属。中嶋悟総監督の好みの食べ物なども道上に聞いた方がいいのでは、と話を振られた大津は「そうですね。聞いておきます」と即答。
ところが中嶋総監督は「今そういう話する?」と、MCのピエール北川氏に鋭い視線を見せる。「いえ、あの……場を和ませようとしただけですので……」と、さすがのピエール北川氏もヒヤリとするような、ステージ上でまさかの温度差(?)が出ることに。
一方、ベテランとしてチームを引っ張る伊沢は「今まで組んできたドライバー全員と優勝を挙げています。プレッシャーではありませんが、2020年は大津選手とともに1勝挙げたいなと思います」と明かし、新天地での優勝を誓った。

最後は、2020年は山本尚貴と牧野任祐という強力なタッグで再びチャンピオンを目指すことになるTEAM KUNIMITSUだ。2019年シーズンは悔しい思いをしたという山本だが、意外なことにスーパーGTでは自分より年下の選手とコンビを組むのはこれが初めてだという。
「実は、年上の先輩としか組んだことがなかったんです。スーパーGTでは今年は初めてなので、年下の選手とどう接したらいいのかまだわかりません(笑)。これからはどちらかというとチームを引っ張っていかないといけない存在なので、また新しいチャレンジになるなと思います」
これについて牧野が「新しい息子が増えたようなもんですかね?」と言うと、山本が「僕のふたりの娘はもうちょっとお利口さんだと思います(笑)」と答え、会場の詰め掛けた大勢のファンを笑わせる一面もあった。
その牧野はGT500クラスで2年目を迎える。「TEAM KUNIMITSUという新しい環境で走らせてもらうのですが、TEAM KUNIMITSUのみなさんと山本選手と力を合わせて、(カーナンバーの)100番を1番に戻せるように頑張っていきたいと思います」とタイトル獲得に向けて意気込んだ。
この日は平日にも関わらず会場には多くのファンが集まり、2020年シーズンに向けて大いに盛り上がった。3メーカーによる激戦必至のGT500クラスにおいて、今年のホンダNSXのパフォーマンスだけでなく、ドライバーコンビの相性にも注目してみたい。
