更新日: 2016.10.13 20:51
30号車TOYOTA PRIUS apr GT スーパーGT第7戦タイ レースレポート
2016 AUTOBACS SUPER GT ROUND 7
開催地:チャーンインターナショナルサーキット(タイ・ブリーラム)/4.554km
10月8日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:24,249人
10月9日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:27,948人
14位フィニッシュながら、次へ繋がる内容に。
年に一度、海を越えて海外でレースを行うスーパーGTシリーズが、その舞台をマレーシアからタイに移して今年で3年目。昨年は第3戦として6月の開催だったが、初年度同様10月の開催に戻され、シリーズ第7戦として「BURIRAM SUPER GT RACE」が開催されることとなった。
今年から2台のZVW50型のトヨタプリウスでGT300に挑むaprが、「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」を託したのは、永井宏明選手と佐々木孝太選手だ。永井選手はルーキーながら、佐々木選手の指導のもと、ポルシェカレラカップジャパンやスーパー耐久で、メキメキ実力を高めてきたドライバー。
デビュー戦となった、岡山の開幕戦こそスーパーGTの戦い方に戸惑いを隠せずにいたが、学習能力の高さはこれまでに経てきたカテゴリーで実証済である。それが証拠に富士での第2戦では早くも9位入賞を果たし、佐々木選手やチームを感嘆させたほど。その他の4戦でもしっかり完走を果たしている。
さて、今回の舞台となるチャーンインターナショナルサーキットは、ホームストレートの先にも1コーナーとヘアピンを挟んで、さらに2本のストレートが備わる、超ハイスピードレイアウトが最大の特徴でもある。何しろ全長は富士とほとんど変わらないのに、GT300のレコードタイムが3秒も速いと知れば、どれほどのレベルか理解してもらえるのではないか。
加えて、日本から西南に約4500km離れたタイは、気候区分では熱帯に相当するため、厳しい暑さとも戦わなくてはならない。せっかく日本は秋めいてきて、涼しくもなっているというのに……。とはいえ、これら過酷な条件は、ウエイトハンデ4kgの「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」には大きな武器となるはず。
ただ、その一方で蓄電装置であるリチウムイオンバッテリーの海外輸送が禁じられているため、今回に限りハイブリッドシステム非搭載となり、併せてBoP重量を35kg追加することとなった。このことが、戦況にどう影響を及ぼすか注目された。