シリーズ第3戦の舞台は宮城県柴田郡のスポーツランドSUGO。全長3621メートル、標高差はスーパーGT開催サーキットで最大の69.83メートルにもおよぶ。

元々2輪向けに建設されたこともあり、スポーツランドSUGOはスーパーGT開催コースのなかでもっともコース幅が狭い
元々2輪向けに建設されたこともあり、スポーツランドSUGOはスーパーGT開催コースのなかでもっともコース幅が狭い

 このSUGOはもともと2輪用に作られたレイアウトのためコース幅が狭い上にエスケープゾーンも狭く、わずかなミスや接触が大きなクラッシュに発展しやすい。エスケープゾーンが狭い反面、観戦するには迫力満点でクルマの動きも見やすく、岡山と並んでコース上のマシンを見るには絶好のサーキットとも言える。

 ただ、観戦時に気をつけたいのが天候面。変わりやすい山の天候も相まって、雨具などの用意は必須で、コース上でも濡れ始めた路面や、路面に川ができた状況で例年クラッシュなどが多発し荒れた展開になりやすく“魔物が棲むサーキット”とも形容される。

 別途入場券(パドックパス)が必要だが、東ピットビルの屋上も観戦スポットとなっており、チームスタッフの会話が聞こえるほどの距離でピット作業を堪能できるのは、ファンにとってうれしいポイントだろう。

 スーパーGTでのレコードタイムは両クラスとも2019年大会で記録されており、GT500クラスは塚越広大(KEIHIN NSX-GT)の1分9秒676、GT300クラスは山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)の1分16秒834だ。

九州で唯一スーパーGTが開催されるオートポリス。ピットが進行方向左側にあるのも特徴
九州で唯一スーパーGTが開催されるオートポリス。ピットが進行方向左側にあるのも特徴

 第4戦が予定されているのは大分県日田市のオートポリス。スーパーGTとしては唯一の九州ラウンドとなる。レーシングコースの全長は4674メートル、高低差は52メートルとアップダウンが激しいほか、中高速コーナーが多く、ハイスピードで駆け抜けるGTマシンの迫力を体感でき、下り勾配のロングストレートでのバトルは必見だ。

 レコードタイムは両クラスとも2018年大会で記録されており、GT500クラスは野尻智紀(ARTA NSX-GT)の1分31秒441、GT300クラスは坪井翔(HOPPY 86 MC)の1分42秒498となっている。

 次回はツインリンクもてぎ、鈴鹿サーキット、タイのチャン・インターナショナル・サーキット、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットを紹介する。

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