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投稿日: 2020.04.19 14:01

【スーパーGT基礎講座】国内外8つのサーキットが持つ魅力。もてぎ、鈴鹿、タイ、マレーシア編


スーパーGT | 【スーパーGT基礎講座】国内外8つのサーキットが持つ魅力。もてぎ、鈴鹿、タイ、マレーシア編

 海外ラウンドとして予定されている2大会のうち、タイで行われる1戦は同国北東部のブリーラム県にあるチャン・インターナショナル・サーキットが舞台。2014年に建設されたサーキットで、2020年シーズンのスーパーGTカレンダーのなかではもっとも新しい。

 コースの特徴は高低差が9.668メートルとほとんどフラットなサーキットであること。グランドスタンド席から全コーナーを一望でき、コース上で繰り広げられるバトルを余すところなくチェックできるはずだ。レーシングコースの全長は4554メートル。

タイ・ブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキット。フラットなコース設計が特徴
タイ・ブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキット。フラットなコース設計が特徴

 東南アジアのタイが開催国ということもあり、例年気温と湿度が高いコンディションとなることが多く、移動や異国での体調管理を含めてドライバーやマシン、タイヤ、そしてチームにとっても厳しい戦いとなる。

 レコードタイムは両クラスとも2019年大会で記録されており、GT500クラスは山下健太(WAKO’S 4CR LC500)の1分23秒260、GT300クラスは松井孝允(HOPPY 86 MC)1分31秒839。

スーパーGTセパンテストのナイトセッションを走るTRD開発車の90号車トヨタGRスープラ
スーパーGTセパンテストのナイトセッションを走るTRD開発車の90号車トヨタGRスープラ

 もうひとつの海外ラウンドは、マレーシア、セランゴール州にあるセパン・インターナショナル・サーキットで行われる。セパンでのレースはスーパーGTがJGTC全日本GT選手権だった2000年から、シリーズ名改称後の2013年まで開催されていた。

 2014年からはカレンダーに組み込まれず、シリーズ戦に組み込まれるのは実に7年ぶりのことだが、オフシーズン中のテスト会場として常用されていることから、スーパーGTファンにとってはおなじみのコースだろう。コースの全長は5542メートル。

 ちなみに2020年のスーパーGTでは、このセパン大会はナイトレースとして組み込まれている。タイと同じく東南アジアのマレーシアが舞台のため、2013年までのデイレースでは高温多湿な気候がドライバーたちを苦しめてきた。ナイトレースとして開催されることで、そのコンディションがどう変化するのかは、見どころのひとつだ。

 GT500クラスのレコードタイムは2007年の第4戦で小暮卓史(TAKATA 童夢 NSX)が記録した1分54秒306、GT300クラスは2013年の第3戦で高木真一(ARTA CR-Z GT)の記録した2分03秒025。それぞれ13年前、7年前のレコードタイムなので、2020年大会でのレコード更新はほぼ確実と言えそうだ。

 次回はスーパーGTをシーズンを通して楽しむ上でおさえておきたい“シリーズポイント”と“ウエイトハンデ”をご紹介しよう。


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