投稿日: 2020.05.11 12:01
更新日: 2020.06.03 11:08
更新日: 2020.06.03 11:08
【本誌連動企画】空力か、メカニカルグリップか。A.ニューウェイのデザイン哲学と森脇基恭氏の“速いクルマの絶対条件”
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2019年10月、ホッケンハイムで行なわれたDTM最終戦に、スーパーGT GT500の3台が参戦。長年に渡るコラボレーションの形が本格的にスタートした記念の日だった。と同時に、スーパーGT側にとってその日は別の意味でも深く刻まれた一戦だった言える。未知のコース、未知のタイヤに翻弄されたスーパーGTはDTMを相手に惨敗を喫したのだ。
その時からドライバー、エンジニアらの間で口々に語られたのが、「メカニカルグリップの重要性を痛感した」という言葉だった。その後、富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT×DTM特別交流戦では一矢報いたものの、あのホッケンハイムでの出来事はいまも苦い記憶として残っている。
スーパーGTとDTMには共通車両規定『Class1規定』があるとはいえ、コース等の環境要因やピレリのタイヤなど両者には大きな違いがある。そのため、そもそもにおいてマシンを作り上げるフィロソフィーは異なる。その一因が“メカニカルグリップ”だ。オートスポーツではこの日からあらためて“メカニカルグリップ”について考えてきた。