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投稿日: 2020.06.03 14:15
更新日: 2020.06.03 14:11

【国内トップドライバーオフインタビュー牧野任祐】おうち時間でインドア趣味に覚醒。2020年は言い訳無用の勝負の1年に


スーパーGT | 【国内トップドライバーオフインタビュー牧野任祐】おうち時間でインドア趣味に覚醒。2020年は言い訳無用の勝負の1年に

Q:3月14、15日に行われたスーパーGTの岡山テストと、3月24、25日に行われたスーパーフォーミュラの富士テストのそれぞれの感触はどうでしたか?
牧野:
スーパーGTの方は決して調子がよかったというわけではなくもうひと押しが足りなかったです。走り出しはすごく調子がいいのですが、最後の詰めるところがいまひとつでした。一発の速さもまわりのNSX-GTと比べて少し足りないです。(山本)尚貴さんとも話していてクルマのセットアップでうまくいっていない部分があるので、なにかもう一個を見つけないといけないかなと思っています。現時点では少し限界が低いところにいるような感じです。スーパーフォーミュラの方は若干やりすぎかなと思うぐらい、いろいろなことを試すことができました。ベースのフィーリングはそんなに悪くないのでこちらは順調かなと思っています。

Q:スーパーフォーミュラでは昨年のチームメイトだったアレックス・パロウ選手のベースセットでいい発見があったという話を聞きました。
牧野:
そうですね。最初は昨年12月のルーキーテストで試してみて、今回も基本はアレックスのベースセットからいろいろと変えていきました。そのなかでもう少し自分好みというか、自分のドライビングに合わせるようなネタもまだあるので早く試したいです。それがよければもっと良くなると思います。

Q:今年のスーパーフォーミュラはソフトタイヤの1スペック制になります。
牧野:
ミディアムタイヤをどう使うかという部分を悩む必要がなくなってシンプルになるので個人的には楽です。レース展開もかなりシンプルになるのではないかと思います。タイヤの感触としては気温が低かったこともありますが、今年も長持ちですね。ロングでは全然タイムが落ちず、むしろ燃料が減る分、タイムが上がっていきます。タイヤ交換義務がなければ無交換でいけるかもしれないと思えるぐらいです。

TEAM KUNIMITSUの山本尚貴、牧野任祐
TEAM KUNIMITSUの山本尚貴、牧野任祐
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午後のみ走行した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

Q:今年、スーパーGTではチームを移籍し、スーパーフォーミュラでもエンジニアの変更等で環境が変化します。
牧野:
今年は自分が求めていた環境を叶えてもらうことができました。本当に素晴らしい環境にいさせてもらうので言い訳はできない状態です。でもそんな状況だからこそモチベーションも高く保てると思っています。

Q:牧野選手から見て、山本選手と大湯選手はどんなドライバーですか?
牧野:
尚貴さんはホンダのエースで、一緒に行動しているとすごく責任感を感じます。今後、僕が歳を重ねて尚貴さんと同じような立場になれたとき、同じように後輩にも伝えないとダメだと思う。そういう意味でも一緒にいて得るものは大きいです。大湯くんはいつも何を考えてるのかよく分からないです(笑)。天然系だと思います。

Q:今シーズンのスーパーGTとスーパーフォーミュラそれぞれどんなシーズンにしたいですか?
牧野:
スーパーGTではチームクニミツに移籍した意味は自分でもちゃんと分かっているつもりなので、移籍初年度ではありますがチャンピオンを奪還できるように尚貴さんのもとでいろいろ学びながら、頑張って行きたいなと思っています。スーパーフォーミュラは去年、スピードはあったのでうまく噛み合えば毎戦表彰台争いができていたと思います。細かいことの積み重ねなので、そこをしっかり詰めて最終的にチャンピオン争いに絡んで、タイトルを獲れるように頑張ります。

Q:ファンも牧野選手の活躍を楽しみにしています。
牧野:
いま、サーキットで走れない状況に対して、僕自身も早く走りたいなという思いが強いです。ファンのみなさんもサーキットに行って、レーシングカーを見たいと思ってくれていると思います。再開したときにはぜひサーキットに来て応援してもらえたらうれしいです。

※ ※ ※

 今季、ホンダのエースカーの1台と言われているRAYBRIG NSX-GTをドライブすることになった牧野は、チームメイトの山本尚貴が作るマシンにどこまで自分のドライビングを合わせ込めるかが鍵になる。一方、スーパーフォーミュラでは昨年、ルーキーながらランキング3位を獲得したアレックス・パロウの体制を引き継ぎ、昨年以上の成績が期待されている。

 どちらのカテゴリーも十分に勝利を目指せる体制だけに、まずは国内レースではFIA-F4以来遠ざかっている勝利をものにすることが大前提となるはずだ。また、今年の体制はチャンピオン争いをするために自ら意思表示をして手に入れたものだ。見方を変えれば“絶対に結果を出さなければいけない年”であり、牧野のレース人生を左右する一年になる。

64 牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E
64
牧野任祐
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E


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