更新日: 2020.07.21 11:35
ARTA 2020スーパーGT開幕戦富士 GT300予選・決勝レポート
GT300 予選レポート
マシンバランスはとても良いが、難しいタイヤチョイスで予選は22番手
ディフェンディングチャンピオンとして戦う今年の体制は、昨年に引き続き高木真一を起用する。その相棒として大湯都史樹がチームに加入。大湯はツーリングカーのレースに出場するのは今年が初めてだが、テストから高木と遜色ないタイムを叩き出し、とてもスピードのあるドライバーだ。
事前のテストでも好調で、チームは2年連続チャンピオン獲得を目指す。昨日行われたフリー走行は濃霧で開始が遅れるも、最終的に2番手のタイムを記録し、好調さは維持出来ているようだ。
今年最初の予選だが、GT300クラスは台数が多いため、AグループとBグループに分けて行われる事になった。それぞれのグループのQ2進出ラインは8番手。
最初のアタックは高木真一だ。Q1開始前の路面コンディションは所々濡れているが水溜りはなく、チームはタイヤチョイスに迷った。路面温度が上がりきらなかったので、ウェットタイヤで高木はコースイン。
しかし、走行中に路面は殆ど乾き、日差しが出てきて路面温度も上昇していく。Q1序盤、高木はトップタイムをマークしたものの、ドライタイヤを履いている他車は徐々にタイムアップし、高木は最終的にAグループの11番手で予選を終え、決勝は22番手スタートとなる。
ドライタイヤでのパフォーマンスは非常に高いので、この後行われる決勝にご期待頂きたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「今年も半分終わってしまいましたが、ようやく開幕を迎える事が出来て、応援して下さる皆さまも心待ちにしてくれていたと思います。今までの事が当たり前では無くなった状況で、こうやって開幕を迎える事が出来て非常に幸せです。予選は作戦を失敗してしまいましたが、決勝は応援して下さる皆さまに良いレースを見せたいと思っています。応援宜しくお願いします」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「プラクティスのパフォーマンスは非常に高くて、事前のテストで試したアイテムがとても良く機能していたので、持ち込みセットでうまくパフォーマンスを引き出せたというのはあります。予選は完全にタイヤチョイスを誤ってしまったのが下位に落ちてしまった原因です。決勝は予選でドライタイヤを使わなかったので、タイヤライフの面で有利だと思っています。後方から追い上げていきたいと思います」
高木真一選手のコメント
「ウェットタイヤを履いているチームもいれば、ドライタイヤを履いているチームもいたので、非常に難しいコンディションであったというのはお分かり頂けたと思います。これが最終戦だったら非常に厳しいポジションですが、まだ開幕戦なので、チャンピオンを獲得することを考えれば、決勝は確実にポイントを獲っていく戦い方をする事が大切だと思っています」
大湯都史樹選手のコメント
「高木さんがQ1のアタックを担当して下さいましたが、微妙なコンディションだったのでタイヤチョイスは本当に難しかったと思います。スタートは後方からですが、追い上げてポイントを狙いたいですね。そして次のレースにつなげるものを見つけながらレースをしていきたいです」