予選は失敗してしまったが、ウォームアップ走行では感触が良さそうだった。スタートドライバーは高木真一。
高木のスタートはよく、1コーナーまでに2台を抜き、20番手でストレートに戻ってきた。しかし、500クラスで接触があり、スタート早々にセーフティーカーが導入される。
5周目に再スタートが切られ、高木はここから一気に順位を上げるが高木はここで痛恨のミスを犯してしまう。再スタート時にスタートラインより手前で前車を抜いてしまい、19周目にドライブスルーペナルティを受けてしまったのだ。ペナルティーを受けるまでに10番手まで順位を上げていたが、24番手まで順位を落としてしまう。
しかし、ペースはとても良く、大湯都史樹に変わる27周目までに13番手まで順位を回復した。大湯は19番手でコースに復帰し、全体の中でも速いペースで周回を重ねていたが、34周目に300車両がコース上に止まってしまい、今日2回目のセーフティーカーが導入された。
40周目に再スタートが切られ、他車のルーティンのピットインもあり、10番手まで順位を上げる。その後の大湯のペースは非常によく、最終的に7位まで順位を上げでチェッカーを受けた。
ペースが良かっただけに予選の順位やペナルティーが悔やまれるが、チャンピオンシップを考えると悪くない結果だ。
次回は8月8日、9日に同じ富士スピードウェイで第2戦が行われる。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「大湯はデビューレースでとても落ち着いたレースをしてくれたね。ペースも良くて良い仕事をしてくれた。ペナルティーは悔やまれるけど、次回のウェイトハンディを考えると悪くない結果だったと思うね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「苦しいレースでしたけど、下位のポジションから順位を上げる事が出来ましたし、車もドライバーのポテンシャルも高かったので、この順位まで挽回出来たのだと思います。大湯はミスなくしっかり最後まで車をゴールまで運んでくれて、ペースも速かったので非常に良かったと思っています。ペナルティーはあったものの、もちろん高木さんも素晴らしい仕事をしてくれました」
高木真一選手のコメント
「予選から失敗してしまいましたが、車のポテンシャルは高いので何とか10位以内でレースを終えたいと思っていました。うまく行けば5位くらいまで上がれれば良いと思ってレースをしました。車はそれ以上のパフォーマンスがあり、もっと前まで行く手応えがありましたが、リスタートで失敗をしてペナルティーを食らってしまい、チームのみんなに申し訳ないと思っています。幸い、その後セーフティーカーが入ってくれたので、順位を大きく落とすことなくレースが出来ました。その後は大湯が車のポテンシャルを最大限に引き出してくれました。次のレースを考えると良い順位でゴールが出来たし、ポイントを獲得出来たのは良かったと思います」
大湯都史樹選手のコメント
「レースは色々な事があり結構大変な週末でしたが、高木さんも僕もとても良いペースで走る事が出来て、自分でも沢山車を抜くことが出来ました。まずは目標のポイントゲットが出来たので、SUPER GTのデビューレースを何とか終える事が出来て良かったと思っています」