──ここまで何もできない期間が続いたと思いますが、ドライブ感覚やモチベーション維持で取り組んだことは?

川合孝汰
「基本的には自宅でできるトレーニングだったり、あまり外出はできなかったですけど、ランニングとか最低限のことはしていました。サーキットに行けないこともあったので、合間合間でニック(キャシディ)も言ってましたけど、一緒にカートのトレーニングをしていました」

吉田広樹
「自分も同じで体幹トレーニングや自宅近くの川沿いを走ったり。どうしてもそういうことが中心にはなったんですけど、それと別にGTAさんとポリフォニーさんで実施してくれたグランツーリスモのレースに出場させていただく機会もあって、グランツーリスモは結構やってました。(緊急事態宣言)解除後は、孝汰やニックとカートに乗って雨のなか一緒に走ったりとか」

「気持ち的には早く走りたい、レースしたいってのはありましたが、逆にいろんな意味でしっかり準備できる時間はあったかな。モチベーションの方でも、自分はいろんなスポーツを見るのが好きなので、GTAさんが過去のレースをYouTubeで上げてくれたり、いろんなレース映像を見ることでその部分も保ててたのかな、と」

──今回、勝てた要因は? タイヤ無交換なども上がっていましたが。ライバルとの大きな相違点は?

川合孝汰
「まだ初参戦で他との大きな違いが分からない部分はありますが、吉田さんからリスタート前に言ってもらったことがあって、いろいろありましたが『まずはデビューですから無茶しないように』とか。緊張もしてたんですけど、少しそれが和らいだ部分はありました。あとはタイヤ無交換の選択もそうですし、もちろんタイヤは結構キテたと思うんですけど、それでも吉田さんが安定したペースで走ってくださった、ってのが一番大きいと思います。 あとはチームの中で……これは平沼さんなんですけど、無線で『もうすぐ何号車が来るよ』とか、情報を言っていただいていることで、自分のなかでも余裕ができて走行できたのかなと思います」

吉田広樹
「僕らはメカさんも、普段は埼玉トヨペットで車検だったり、作業をしてくれてる人たちが毎レース来て、タイヤ交換とかもしてくれています。練習時間を考えても、正直リスクはあるなと思っていました。それを踏まえて、テストの時から『無交換で行けるタイヤを選ばないとね』という話はしていました。このレースウイークも走る時間はなかったですけど、前回の公式テストからブリヂストンさんと相談して、無交換できるタイヤだけをロング(ラン・テスト)して、そうじゃないタイヤは置いといて。まずは『無交換を絶対成功させる』というタイヤを選べたことが勝因に繋がったと思ってます」

「とはいえ、こんなに暑くなるとは思っていなかったし、テストでもこの距離を走れたわけじゃなかったので、正直セーフティカー入った後にギャップがなくなって、後ろにいた11号車はタイヤ交換してたので『どこまで耐えれるか』っていうのが本音でした。65号車はピットでのトラブルがありましたけど、2本交換を成功させていたら僕らと変わらないぐらいのところに出てきたと思うし、本当ならトラブルがなければあそことの戦いにもなってたんじゃないかなと感じてます。なので、そんなに差があったとは思っていないし、どちらかと言うと僕らが劣ってる部分もある。だから今回は少し運があったんだと思います」

■ウエイトが積まれる第2戦富士への意気込み

本日のレースクイーン

池永百合いけながゆり
2025年 / スーパーGT
Moduloスマイル
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円