アウディジャパン 2020スーパーGT第1戦富士 レースレポート
スーパーGT開幕戦、2台のAudi R8 LMSが完走を果たす
◆約3カ月遅れでシーズン開幕。新型コロナウイルス感染予防のため無観客にて開催
◆#21 Audi Team Hitotsuyama が17位、#33 X Worksが18位完走
アウディジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ・ノアック)は、Audi R8 LMS で2020年シーズンのスーパーGT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。7月19日(日)、富士スピードウェイ(静岡県1周4563m)で2020スーパーGT第1戦となる『FUJI GT 300km RACE』が開催されました。
本来であれば4月の岡山国際サーキットでシーズン開幕の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により大幅に延期。開催するサーキットも富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3カ所に限定して、当面は感染拡大防止のための措置として無観客とし、約3カ月遅れでのシーズン開幕となりました。
アウディジャパンとパートナーシップ契約を締結している#21 Audi Team Hitotsuyamaは、今シーズンはドライバーラインアップ、そしてマシンのカラーリングもあらたに赤へと一新。ドライバーはAudi Sportドライバーであるクリストファー・ミース選手と川端伸太朗選手がコンビを組む予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりミース選手の来日がかなわず、初戦は近藤翼選手にステアリングが託されました。
一方#33 X Worksは、昨年のスーパーGT GT300クラスをはじめ、スーパー耐久にも参戦する香港国籍のレーシングチームです。人気アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とのプロモーションタイアップにより、エヴァンゲリオン初号機をイメージしたカラーを採用しています。
ドライバーは、Audi Sport customer racing Asiaの育成プログラムメンバーに選出され、ニュルブルクリンク24時間レースなどへの参戦経験もあるショウン・トンと、スーパー耐久などで国内レース経験をもつアレックス・アウです。開幕戦ではアレックス・アウ選手の代役として、篠原拓朗選手が参戦しました。
開幕戦は予選を午前、決勝を午後に行うワンデイ開催となりました。午前雨天の予報もありましたが、朝のうちに雨はあがり、予選開始の頃には天候が回復。路面はドライコンディションでノックアウト方式の予選が開始されました。#21 Audi Team Hitotsuyamaは川端選手が、#33 X Works はショウン・トン選手が予選Q1に挑みましたが、いずれもQ2進出にはわずかに及ばず、#21が予選19番手、#33が20番手という結果となりました。
午後3時、強い日差しがさし、気温30度、路面温度は40度にせまるコンディションのなか、決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaは、スタートドライバーは、近藤選手が務めました。スタート直後の混乱をうまくすりぬけ、オープニングラップでポジションを3つあげ、幸先の良いスタートを切りました。その後も順調にラップを重ね、一時はポジションを13番手にまであげましたが、リヤタイヤにトラブルが発生したため予定よりも早めにピットイン。川端選手へとドライバー交代を行いました。
その際、タイヤ交換に時間を要してしまったため、27番手まで大きく順位を落としてしまいました。ここから川端選手の追い上げが始まりました。上位チームに匹敵するラップタイムで周回を重ね、着実にポジションをアップ。最終的に17位でのフィニッシュとなりました。
#33 X Worksはショウン・トン選手がスタートドライバーを務めました。オープニングラップで少し順位を落とすも、その後は安定したタイムで22番手を走行。21周を終えて、篠原選手へとドライバー交代を行いました。
#21 Audi Team Hitotsuyamaのサードドライバーを務めた経験はあるものの、スーパーGTの決勝レース本番に挑んだのは初めてという篠原選手でしたが、タイヤが厳しくなる後半でもラップタイムが落ちることなく、この日のチームベストタイムを更新。18位でレースを終えました。