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投稿日: 2020.07.23 02:06

K2 R&D LEON RACING 2020スーパーGT第1戦富士 レースレポート


スーパーGT | K2 R&D LEON RACING 2020スーパーGT第1戦富士 レースレポート

K2 R&D LEON RACING

2020 AUTOBACS SUPER GT
Round.1 IN FUJI 300km RACE

ポールポジションからスタートするも、悔しい6位となった開幕戦

公式練習 7/18(土)17:15〜
天候:曇り 路面:ドライ 気温:20℃ 路面温度:22℃

 新型コロナウイルス感染予防のため、3か月遅れで富士スピードウェイを舞台に幕を開けたSUPER GT。LEON PYRAMID AMGは引き続き黒澤治樹監督の采配の下、蒲生尚弥選手と菅波冬悟選手を擁して戦っていく。今回は予選と決勝を日曜日に行う、実質1デイイベントで、土曜日の午後に公式練習だけが行われたものの、霧がスピードウェイを覆ったため、当初の予定より1時間15分遅れで、20分間短縮された70分間での計測となった。

 万が一、予選が悪天候などで行われなかった場合、公式練習のタイムで決勝グリッドが決するだけに、この後の天候再悪化も見据え、早めにタイムを出していこうと黒澤監督は判断。蒲生選手は期待に応え、その時点でトップタイムとなる1分36秒845をマークする。その後は決勝重視のセットに切り替え、後半は菅波選手がドライブ。1分37秒448を自己ベストとし、コンディションの向上もあって、最終的なポジションは3番手で公式練習を終えることとなった。

公式予選 7/19(日)Q1/9:48〜 Q2/10:23〜
天候:曇り 路面:ドライ 気温:24℃ 路面温度:29℃

 土曜日までは悪天候に苦しめられてきたが、日曜日は一転して7月らしい陽気に恵まれるようになった。しかし、早朝の路面は一部を濡らしており、タイヤ選択は実に悩ましいところだったが、黒澤監督は迷うことなくドライタイヤを選択。

 昨年の最終戦以来、二度目のQ1担当となった菅波選手は、計測2周目に「濡れた縁石に乗ってしまい」スピンを喫するも、タイヤを痛めなかったのは不幸中の幸い。あらためてアタックを行い、1分36秒648をマークして2番手につけ、難なくQ1突破に成功する。

続いてQ2に挑んだ蒲生選手は入念なウォームアップの後にアタックをかけると、1分36秒236という驚速タイムを叩き出して、自身3回目のポールポジションを獲得することとなった。「ドライバーも頑張ってくれたし、スタッフもノーミス。このまま気を緩めずに」と黒澤監督。

決勝レース 7/19(日)15:00〜
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:26℃ 路面温度:39℃

 予選を終えて決勝レースが近づくと、強い日差しが刺すようになり、温度も急上昇。無観客のスタンドが寂しくもあったが、暑さ同様レースは予想以上にヒートアップした。今回のスタート担当は菅波選手。

 ポールポジションからスタートを切り、1コーナーのアプローチでGT-R11号車の先行を許すも、ピタリと食らいついて離れず。その直後の100RでGT500車両にアクシデントが発生し、1周目からセーフティカー(SC)が入る、波乱の幕開けでもあった。リスタートを決めた菅波選手はトップに遅れることなく、むしろ後続を引き離し、その後も揺さぶりをかけて、「いつでも逆転できるぞ」とのアピールを見せる。そして17周目の1コーナーでインを刺し、トップに返り咲くことに成功。その後は後続との差も広げていく。

 24周目にLEON PYRAMID AMGはピットに戻って、給油とドライバー交代、タイヤ2本のみ交換し素早く蒲生選手がピットを離れようとしたのだが……。リヤのホイールナットが緩まず、インパクトレンチを交換して外すことになり、ロスを抱えてしまったことから蒲生選手は混戦状態の中でレースに復帰。それでも3番手を争いあって「最低でも表彰台には」との期待がかかるが、先行車両の執拗なまでのブロックが激しく、なかなか前に出ることができない。それどころか一瞬の隙を突かれて6番手に後退。最後まで必死の抵抗を見せてくれた蒲生選手であったが、再逆転は許されず、悔やまれる開幕戦となってしまった。

 次回のレースは3週間後の8月8〜9日に、同じ富士スピードウェイで開催される。LEON PYRAMID AMGの活躍にご期待ください。

LEON PYRAMID AMG
LEON PYRAMID AMG

黒澤治樹監督
「スタートから菅波選手が頑張ってくれて、スタート直後に抜かれてしまいましたが、抜き返してくれたし、そこまではアンダーコントロールでした。しかし、ピットインの際にロスを抱えて、蒲生選手を混戦の中に送り出すことになって、ああいう状態に・・・。ドライバーにかわいそうなことをしました。ミスなく戦いたいと言っていたのに、ミスが出たのは痛い。次から巻き返します」

蒲生尚弥選手
「レースがスタートして、菅波選手も非常にいい走りをしてくれて順調だったんですが、ピットストップに手間取ってしまい、それがすべてだったと思います。混戦の中、クルマの特性で、相手の速いところとこっちの速いところが違って、凄く抜くのが難しくて。まぁ、抜けなかったですね。でもポジティブに考えると、次のレースも全然チャンスがあると思うので、気持ちを切り替えて頑張ります」

菅波冬悟選手
「トップからスタートして、トップのままリードするのが理想だったんですが、予想していたより11号車のウォームアップが良くて、抜かれてしまったところでSCが出て、という状況でした。そこから抜き返すところまでは良かったんですが、できれば(優勝した)52号車に対してマージンを広げたかったですね。その後は展開次第でって感じだったんですが、上手くいかなかったですね。レースですから不確定要素はつきものなので。次もまた頑張ります」

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