更新日: 2020.07.27 16:27
TOYOTA GAZOO Racing 2020スーパーGT第1戦富士 レースレポート
2020年 スーパーGT第1戦富士 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE
GRスープラがデビュー戦でトップ5独占!
平川亮/ニック・キャシディ組がポール・トゥ・ウイン
GT300クラスでもデビュー戦のGRスープラが初優勝
大きくスケジュールが変更されて開幕したスーパーGTの第1戦は富士スピードウェイで無観客戦として行われ、ポールポジションからスタートを切った平川亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM’S GR Supra 37号車が圧巻のレースでポール・トゥ・ウイン。今季より新型車両として参戦するGRスープラでの初勝利を飾りました。
また、2位から5位もGRスープラが続き、記念すべきデビューレースでトップ5独占という圧倒的な速さを示しました。GT300クラスでも、今大会がデビュー戦となった吉田広樹/川合孝汰組埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車が4番手スタートから初勝利を飾りました。
2020年スーパーGT第1戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』が7月18日(土)、19日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。新型コロナウィルスの影響により延期が続き、開幕が待ち望まれていた国内のモータースポーツシーン。国内最大の人気を持つスーパーGTが先陣を切っての公式戦開催となりました。今大会は無観客で、チームスタッフ等関係者も参加人数を絞り、感染防止対策を充分に実施した上で行われました。
今季よりスーパーGTのGT500クラスはクラス1規定に則った車両へとフルモデルチェンジ。TOYOTA GAZOO Racingは、新たにGRスープラをベース車両とし、6台が参戦初年度でのチャンピオンを目指し戦います。GT300クラスでも、新たにJAF-GT車両としてGRスープラが1台参戦。プリウスPHVが2台、FIA-GT3のLEXUS RC F GT3は1台増えて4台がシリーズに参戦します。
今大会は通常とは異なるスケジュールとなり、通常予選が行われる土曜日(18日)は午後の公式練習走行のみ、予選は決勝日19日(日)の午前中に行われました。
なお、外国人の入国制限が続いている関係で、DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車のドライバーとしてシリーズエントリーしているヘイキ・コバライネンに代わり、今大会は山下健太が39号車をドライブ。また、GT300クラスのarto RC F GT3 35号車はドライバー及びエンジニア等チーム関係者の入国が困難なことにより、今大会は欠場となります。
■平川亮/ニック・キャシディ組がポール・トゥ・ウイン
予選
19日(日)の午前中は雨の予報もありましたが、早朝のうちに雨は止み、予選が開始される頃には雲の合間から日差しも見えるほどに天候が回復。午前9時30分、気温24度、路面温度29度のコンディションでノックアウト方式の予選が開始されました。
GT500クラスの予選Q1は、午前10時3分より10分間で開始。路面はほぼ乾いている状況で、全16台のうち上位8台がQ2へと進出します。セッション終盤、タイム更新により目まぐるしく順位が入れ替わる展開となるなか、37号車を駆るキャシディがGRスープラ勢最上位の4番手タイムをマーク。
石浦宏明のZENT GR Supra 38号車が6番手、今大会助っ人参戦で39号車のQ1担当となった山下が7番手。関口雄飛のau TOM’S GR Supra 36号車も8番手に入り、4台のGRスープラがQ2進出を果たしました。公式テストや前日の練習走行でも好調だったWAKO’S 4CR GR Supra 14号車は坪井翔がアタックするも11番手、WedsSport ADVAN GR Supra 19号車はルーキーの宮田莉朋がアタックを担当し、12番手となりました。
10時41分から10分間で行われたGT500クラスのQ2では、GT500クラスのルーキーであるサッシャ・フェネストラズの36号車が開始と同時にコースイン。セッション開始時よりもさらに天候が回復し、気温、路面温度も高まるなかでの熱いタイムアタックが展開されました。
フェネストラズの36号車が昨年までのコースレコードを更新する、1分26秒台に入れる好走でその時点での2番手につけると、これを上回るトップタイムをマークしたのは37号車の平川亮。このタイムを破るものは現れず、平川はGRスープラにとって初レースでのポールポジションを獲得しました。平川のポールポジションは通算5度目。
フェネストラズの36号車も2列目3番手と、GT500クラスのルーキーとして好位置をマーク。立川祐路の38号車が5番手、中山雄一の39号車が6番手と3列目に並び、僅か4時間後に待つ決勝レースに臨みます。
GT300クラスは、2グループに分けてQ1を実施。それぞれ上位8台がQ2へ進出するシステムで実施されました。Q1グループAでは吉本大樹がドライブするSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が8番手でQ2進出。コースオフを喫するなど苦戦した織戸学のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車は13番手でQ1敗退となりました。
Q1グループBでは、今季より新たにGRスープラで参戦する52号車の川合が好走を見せ4番手。おなじく速さを見せた中山裕貴のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が5番手。K-tunes RC F GT3 96号車は阪口晴南のアタックで8番手に入り、3台がQ2へ進出。今季よりスーパーGTへと参戦開始、チームスポンサーが今大会の冠スポンサーも務めるたかのこの湯 RC F GT3 244号車は、久保凜太郎のアタック及ばず12番手でQ2進出はなりませんでした。
GT300クラスのQ2では、吉田広樹の52号車が4番手で2列目グリッドを確保。嵯峨宏紀の31号車も5番手と好位置に付けました。新田守男の96号車は8番手、河野駿佑の60号車が14番手から決勝レースに挑むこととなりました。