更新日: 2020.08.08 20:34
ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第2戦富士 予選レポート
GT300 予選レポート
見事な連携でフロントローP2を獲得、明日は「優勝を狙っちゃおうかな」
開幕戦は車両のパフォーマンスが非常に高かったものの、予選での失敗やペナルティーによりポイントは獲得出来たものの、満足の行く結果は得られなかった。しかし、同じ富士なので大きな変更はせずこの第2戦に乗り込んだ。
車両のバランスは非常によく、午前のセッションでは4番手のタイムで終える事が出来た。しかしながら、エンジニアは高木真一と大湯都史樹の乗り方の違いを埋めるべく、更にアベレージスピードの高さを求めていた。
予選へ向けてはSUPER GTでの経験が浅い大湯に合わせたセットで挑んだ。ベテランの高木は自分の好みのセット以外でも車両をコントロールするテクニックを持ち合わせているからだ。
Q1を担当した高木は時間をかけてタイヤを暖めてアタックへ入っていった。開幕戦はタイヤチョイスがうまくいかなかったが、今回は合っていたようだ。4番手でQ1を突破し、Q2の大湯につないだ。
開幕戦でQ2を走れなかった大湯は今回がSUPER GT初めての予選のアタックとなった。プレッシャーがかかる中、大湯は冷静に仕事をこなし、見事2番手のタイムを叩き出した。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「JAF-GTに比べるとGT3は車両が重たいにも関わらず、真一と大湯とチームはよくやったと思います。もちろん車とタイヤも素晴らしく、色々なものがうまく噛み合ったと思います。しかし、気を抜かず、明日は良い結果を目指して頑張ります」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「前回のレースのセットが良かったので、そのセットを元に午前のセッションを走りました。高木さんと大湯の車に対するフィーリングの違いがあったので、そこをアジャストしていくのが難しかったです。予選は大湯がドライビングしやすいセットで走ったところ結果として2番手のタイムを出す事が出来ました。明日は決勝に向けてドライバー2人が乗りやすいセットを見つけていきたいと思います」
高木真一選手のコメント
「前回の事もあったのでまずはQ1を突破する事に集中しました。今回は硬めのタイヤでいったのですが、今回のコンディションがボク達の車に合っていたので、Q1はAグループの4番手で通過する事が出来ました。車のバランスも良くて、Q2の大湯もセットの微調整も必要なく、そのまま行けそうでした。前回はQ2へ行けなかったので、今回、大湯は初のアタックになりましたが、素晴らしいタイムを出してくれました。ポールを獲れなかったのは運の差と思うくらい素晴らしい走りで、ポールに匹敵するアタックだったと思います。明日はフロントローからのスタートですが、ボクはフロントローからの勝率が高いので自信を持ってレースに挑みたいです。普段はあまり口に出して言いませんが、明日は優勝を狙っちゃおうかな、と思っています」
大湯都史樹選手のコメント
「前回は予選で走れなかったので今回の予選はちょっと緊張しました。しかし、ミスなく走る事が出来たのは良かったですし、自分の中ではベストを尽くした走行が出来たと思っています。レースへ向けてのセットも確認していますので、明日は期待して見ていただければと思います」