想定したよりも気温が低く
予選Q1突破ならず
2020 AUTOBACS SUPER GT 第2戦は、開幕戦に引き続き、静岡県・富士スピードウェイでの開催となりました。しかし梅雨時期だった開幕戦とは異なり、気温も上昇、日差しも強くなることが予想されました。当然、開幕戦とは異なるセッティング、戦略が必要になります。
それ以上に、チームにとって大きなトピックスは阪口晴南選手がGT500クラス、#39 TGR TEAM SARDからスポット参戦することです。これはヘイキ・コバライネン選手が日本へ入国できず、レースに出場できないことによるピンチヒッター。トヨタ系チームの若手ドライバーの中からの抜擢で、まだまだ可能性を秘めた阪口晴南選手にとっては、大きなチャンスです。
その代役としてK-tunes Racingのステアリングを握るのは、昨年までGT300クラスでマークXを走らせていた脇阪薫一選手です。経験豊富なベテランドライバーが加わることで、新生K-tunes Racingを刺激する、何かが生まれる可能性もあります。
しかし、そう簡単ではないことは、予選直前の公式練習でも明らかでした。ラップタイムは伸び悩み、エントリーした30台の中で、27位という結果となってしまいました。しかもトップからは2秒以上もの差がついてしまいました。これは、極めて大きなタイム差です。
K-tunes Racingが予想した予選タイムは1分38秒5。そのタイムをマークすれば、予選Q2へ進出できる8位にギリギリ入るかどうか? というのが予選前の想定でした。
Q1を担当したのは新田守男選手。コースインすると慎重にタイヤに熱を入れ、タイムアタックへと入りました。そのタイムは1分38秒426。予想タイムを超えるタイムをマークしました。しかしライバルたちのタイムははるかに速く、少なくとも1分37秒台に入ることが必要でした。
結局予選Q1の結果は13位で、最終的な予選順位は26位となりました。決勝レースでは後方からのスタートとなってしまいます。
そのひとつの要因となったのは、K-tunes Racingが想定していた気温・路面温度ほど、実際には上がらなかったことでした。天候は曇りで、やや霧がかったような空気がサーキットを包み、日差しがかなり弱くなっていたのです。
さて、初のGT500クラスへ参戦した阪口晴南選手は、予選Q2で3位を獲得しました。GRスープラ勢のトップであり、決勝レースでも活躍が期待されます。
Team Director:影山正彦
「大変残念な結果になってしまいました。ドライバーは全くミスもなく走ってくれて、想定されたタイムも出たんですが、Q2に進むことはできませんでした。まだまだダンロップタイヤを知る必要がありますね」
Driver:新田守男
「想定していたよりも路面温度がかなり低くなってしまって、タイヤが性能を発揮することができませんでした。でも、明日の決勝レースに向けての確認はできたので、決勝ではひとつでも前へ行けるように、ガンバリます」


