更新日: 2020.08.09 14:31
LMcorsa 2020スーパーGT第2戦富士 予選レポート
SUPER GT 2020 Race Report Rd.2 FUJI GT 300km RACE
8月8日| 天候:晴| コース:富士スピードウェイ | 路面:ドライ
■Qualifying day Summary
公式練習から本来のパフォーマンスを発揮できず
セットアップを進めたものの
予選Q1はAグループで12位となり、決勝レースは24番手からスタートする
■Qualifying day
新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、当初の予定から約3カ月遅れて開幕した2020年のSUPER GT。開幕戦となった7月18日~19日の富士スピードウェイラウンドは、入場するすべての関係者に体調管理などの感染防止対策を施すとともに、無観客で行なわれた。開幕戦が7月となったことにより年間の開催スケジュールも変更。今季は感染拡大を防止するために、開催地を富士スピードウェイと鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3箇所に絞ることとなった。
LEXUS RC F GT3 を使用し6年目シーズン目を迎えるLMcorsaは、シーズン開幕が不確実な中でもスタッフが懸命に準備を進めてきた。6月末の公式テストを経て開催された開幕戦は予選でQ2に進出したものの、決勝レースでは想定外のペースダウンを強いられ、完走を果たすものの13位で終わった。今季からチームに加わった河野駿佑選手は、予選Q2と決勝レースでは後半のスティントを担当し、そつなくデビュー戦を終えることとなった。
そして迎えた第2戦の「たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE」は、8月8日(土)に公式練習と予選、9日(日)に決勝レースを実施。開幕戦は予選と決勝レースともに同日に行われるワンデーレースとなったが、今戦は公式練習と予選が土曜日、翌日の日曜日に決勝レースが組まれる通常通りのスケジュールとなった。
■Qualifying day
9時45分から11時35分までの1時間50分に亘って行なわれた公式練習は、夏らしい快晴の元とはいかないまでも、開幕戦のようなウエットかドライか悩ませるような難コンディションではなかった。まずSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 のステアリングを握った吉本大樹選手は、持ち込みのセットアップとタイヤを確認するために数周ごとにピットインとアウトを繰り返し、想定されたメニューを消化していく。
計測16周目には1分39秒台前半のタイムをマークし、公式練習開始から50分後に河野選手へとバトンタッチ。すぐにコースインした河野選手は、ロングランを中心としたメニューをこなす。公式練習の最後に設けられたGT300クラスの専有走行でもタイヤとセットアップの確認を実施し、計23周を走行。吉本選手と合わせて42周を走ったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 は、吉本選手がマークした1分39秒258がベストタイムで、26位という結果となった。
■予選
第2戦も無観客での開催となり公式練習後に予定されたプログラムはなく、約3時間のインターバルを経て予選Q1がスタート。今回の予選もGT300クラスに出走している30台が2組に別れて争うこととなった。Aグループに振り分けられたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 は、吉本選手がステアリングを握る。インラップと計測1周目はウォームアップに充てて、タイヤやブレーキなどに熱を入れると2周目からアタックを開始。
すべてのセクターで公式練習のタイムを更新すると1分38秒643をマーク。翌周もアタックを続けた吉本選手は、1分38秒055までタイムを伸ばす。しかし、予選Aグループに振り分けられた15台中12番手のタイムに留まり、予選Q2への進出を逃すこととなった。
2組を合わせた予選結果は24位で、明日の決勝レースは後方グリッドから追い上げることになる。厳しい内容となることに違いはないが、セットアップを煮詰めることで少しでも上位を目指して300kmの決勝レースに挑む。
Team Comment
Director : 飯田 章
「開幕戦もパフォーマンスを発揮できずに終えたため、チーム一丸となって第2戦に臨みました。しかし、予想していたより厳しい状況に陥っています。公式練習からスピードが足りず、予選Q1でもタイムが伸びませんでした。セットアップもタイヤも攻めているので上積みがあるか分かりませんが、決勝レースまでに策を練って戦っていこうと思います」
Driver : 吉本 大樹
「開幕戦の結果をもとにセットアップなどを進めて持ち込みましたが、まだタイヤのデータが少ないためにパフォーマンスを引き出せていない状況です。予選Q1は公式練習からセットアップを変更したために感触が良く、Q2へ進出できるかギリギリくらいの状態だと思っていました。しかし、結果は12位でQ2へ進むことができませんでした。明日の決勝レースは厳しい戦いが想定されますが、コンディションと合わせることができれば挽回できるチャンスがあるので期待したいです」
Driver : 河野 駿佑
「公式練習は後半のパートを担当したのですが、予定通りのメニューを消化するとともに決勝レースを見据えたロングランの性能を確認しました。開幕戦よりはラップタイムが向上できそうなセットアップが見つかったと思います。予選は厳しい結果となってしまいましたが、公式練習のロングランの状況を考えると追い上げることができると思うので、ライバル勢を少しでもパスしていきたいです」