TGR TEAM WAKO’S ROOKIE 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
2020 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE
第3戦 鈴鹿サーキット
WAKO’S 4CR GR Supra
#14 大嶋和也/坪井翔
◆8月22日(土) QUALIFY
公式予選結果 4位
7月18日(土)〜19日(日)に行われた第1戦、8月8日(土)〜9日(日)に行われた第2戦と、富士スピードウェイでの連戦で2戦連続3位表彰台という結果を残し、新チームとして上々の船出をみせたTGR TEAM WAKO’S ROOKIE。第2戦から2週間のインターバルで挑んだのは鈴鹿サーキットでの第3戦だ。
とはいえ、開幕の2戦でTGR TEAM WAKO’S ROOKIEにとって課題がなかった訳でもない。それは予選順位だ。オーバーテイクしやすい富士だからこそ追い上げが可能ではあったが、追い抜きが難しい鈴鹿ではなおさら予選順位は重要となる。さらに、連続3位表彰台でSUPER GTならではのウエイトハンデもすでに44kgを積んでいる。重い状態でいい予選結果を出さねばならない、難しいチャレンジとなる。TGR TEAM WAKO’S ROOKIEにとっては、このラウンドは非常に重要な一戦だ。
そんなレースウイークは、8月22日(土)の公式練習で幕を開けた。気温32℃と、チームスタッフが大粒の汗をかきながら準備を整えてきたWAKO’S 4CR GR Supraを駆り、まずは大嶋和也がコースイン。セットアップの確認を行っていく。
大嶋は1分48秒955というベストタイムを記録し、13周をこなし坪井翔に交代。坪井は17周を走り、専有走行の時間に1分48秒239というベストタイムをマークするが、上位陣は1分47秒台に入っている。フィーリングの面でもいまひとつ納得できず、午後の公式予選に向けてWAKO’S 4CR GR Supraに修正を加えていった。
2021年の導入を目指すフルコースイエロー(FCY)の練習をこなした後、セットアップの変更を行い、迎えた午後の公式予選Q1。アタッカーを務めた大嶋は、WAKO’S 4CR GR Supraのフィーリングが大きく改善されていることを確認すると、2周目にわずかなミスがあったものの、1分47秒383というタイムをマーク。見事7番手につけ、Q2の大嶋に繋ぐことに成功した。
GT300クラスのQ2をはさみスタートしたGT500クラスのQ2。ステアリングを握った坪井は、セクター2でほんのわずかにタイムロスしたものの、こちらも公式練習から大きくタイムを上げ、1分46秒899というタイムをマーク。44kgのウエイトハンデを積んでいるとは思えないパフォーマンスを披露し、2列目4番手という位置を獲得してみせた。
ポールポジションを獲得した#64 NSX-GT、2番手につけた#23 GT-R、そして僚友ZENT GR Supraに続くグリッドは、決勝レースでも好結果を狙うに十分なポジションと言える。そして何より、WAKO’S 4CR GR Supraにとっては今季最高位グリッドだ。
8月23日(日)の決勝レースは天候がどうなるかまだ予断を許さないが、何よりWAKO’S 4CR GR Supraがレースに強いことはこれまでの2戦で証明してきた。何より欲しい勝利へ向け、TGR TEAM WAKO’S ROOKIEは決勝の戦いに挑む。
ドライバー/大嶋和也
「44kgのウエイトを積んでいるのでさすがに重さも感じはじめていますし、公式練習では納得いかない部分もあったのですが、午後の予選までにZENT GR Supraのいいデータも参考にしながら変更を加えていきました。それがいい方向に進んでいて、公式予選ではわずかにスプーンでミスがあったものの、Q2に繋ぐことができました。坪井選手も速いタイムを出してくれて、ウエイトハンデを考えれば4番手は上出来ではないかと思います。明日はZENT GR Supraとともにうまくレースを進め、表彰台、そして優勝を目指していきたいと思います」
ドライバー/坪井翔
「公式練習ではあまりフィーリングが良くなく、ウエイトハンデが効いていることもあり厳しいかと思いましたが、エンジニアがクルマをしっかり仕上げてくれて、午後はすごく乗りやすくなっていました。タイムを出て4番手となったので良かったですが、今季僕がなかなか予選を決められておらず、そこは悔しいところではあります。とはいえ今回いいところもありましたし、44kgのウエイトハンデを積みながらこの位置はいいポジションと思いますし、鈴鹿はオーバーテイクも難しいコースですからね。最低でも表彰台を獲って、ランキングトップに出たいと思います。明日は大事なレースになりそうですね」
高木虎之介監督
「ドライバーふたりともアタックで失敗があったようで、それがなければ2番手くらいにはいけたかもしれませんね。午前の段階ではまだしっかりクルマが仕上がっていなかったようで、少しリヤが出てしまったようです。とはいえ、そのなかでも4番手という結果を残してくれました。フィーリングも良くなったようですし、レースペースも良さそうなので、天候がどうなるか分かりませんが、表彰台には乗りたいですね。今いい流れにあるので、大事なレースになると思っています」