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投稿日: 2020.10.04 01:20

LM corsa 2020スーパーGT第5戦富士 予選レポート


スーパーGT | LM corsa 2020スーパーGT第5戦富士 予選レポート

S-GT2020 Rd5 FSW-QF

LM corsa REPORT
♯60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

今シーズン初の観客を迎えたSUPER GT第5戦で
LM corsaは予選Q1を河野駿佑選手が担当
クラス12番手となり、明日の決勝レースは24位から上位を目指す

<プロローグ>
 年間8戦のシリーズで競われる「2020 AUTOBACS SUPER GT」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で変則的なスケジュールと使用サーキットが富士スピードウェイと鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3ヶ所と、こちらも特異な開催となった。シリーズ戦は、すでに前戦の鈴鹿サーキットラウンドで4戦を終了していて、今戦から後半戦へ入ることになる。

 RC F GT3で6年目のシーズンを戦っているLMcorsaは、昨シーズンと使用するタイヤメーカーが変ったことによって苦戦を強いられている。前回の第4戦ツインリンクもてぎ大会は、決勝レースで追い上げてポイント獲得まであと一歩の12位となったが、これが今期のベストリザルトという状況が試練のシーズンを物語っている。

 シーズンが後半戦へと突入する第5戦「たかのこのホテルFUJI GT300km RACE」は、10月3日(土)に公式練習と予選、4日(日)に300kmの決勝レースが実施される。開幕戦から第4戦までは、すべて無観客での開催となったが、今戦からは入場者数や観戦エリアの制限などはあるが、有観客としてレースを実施することとなった。

 また今戦からFIA F4のサポートも併催されることとなり、徐々に本来のSUPER GTの様相を取り戻してきている。3日の公式プログラムは9時15分から11時5分までの1時間50分に亘って行なわれた公式練習からスタート。路面状況はドライで気温が22℃で路面温度が30℃と、この時期らしい気候となった。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3には第1ドライバーの吉本大樹選手が乗り込んで、持ち込みの車両状態などを確認する。吉本選手はマシンの状況をチェックするとすぐにタイヤとのマッチングを判断し、路面コンディションと合わせたセットアップを進めていく。公式練習開始から1時間が経過する中で計5回のピットストップを繰り返して、最適なセットアップを探していった。

 公式練習開始から1時間10分が経過したところで、第2ドライバーの河野駿佑選手がSYNTIUM LMcorsa RC F GT3のステアリングを握る。河野選手は、最後に実施されたGT300クラスの専有走行まで乗り続け、1分38秒694のベストタイムをマーク。公式練習は2人のドライバーが計39周を走行し、河野選手がマークしたタイムがベストとなり、GT300クラスの29台中26位の結果となった。

<予選>
 公式練習終了から約3時間のインターバルを経て予選Q1がスタート。今戦もGT300クラスはA組とB組の2グループに分けて予選Q1が開始された。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3はB組に振り分けられていて、14台中上位8台が予選Q2へ進出することになる。予選Q1を担当したのは河野選手で、第3戦の鈴鹿サーキットラウンド以来の予選アタックとなった。河野選手は、インラップと計測1周目、2周目でウォームアップを終わらせると、計測3周目からアタックに入る。セクター2でややタイムロスがあったが1分38秒148をマークする。だが、このタイムだと予選Q2への進出は難しく、翌周もアタックを続ける。計測4周目はセクター2で前のラップより0.4秒アップさせたが、最終セクターが伸びず1分38秒072とわずかなタイムアップに留まる。計測5周目もアタックを行なったが1分38秒081でタイム更新はならず。結果としてB組の12番手で、予選Q2への進出を逃した。

 明日の決勝レースは24番手からのスタートと厳しい状況だが、チェッカーを受けるまでチームが一体となり少しでの上位のポジションを目指していく。

SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

<飯田章監督>
公式練習では吉本選手、河野選手ともに想定したメニューを消化したのですが、持ち込んでいるタイヤとセットアップが合っていない状況でした。予選Q1に向けて改善してはいるのですが、それでも予選Q2へ残るスピードがありませんでした。決勝レースへ向けては、今日のデータを見返してセットアップを合わせていくことが最優先です。悪い方向へいくことはないと思っているので、少しでも順位を上げていきたいです。

<吉本大樹選手>
開幕から4戦は夏の気候での戦いでしたが、少し気温が下がってきたため期待を持って挑みました。しかし、公式練習では使用するタイヤにセットアップが合わず、思ったようなグリップ感が得られず苦労しました。予選までに路面コンディションに合わせたセットアップを探り、多少の改善はみられました。それでもトップ10のマシンとは差があり厳しいのですが、決勝レースでは戦略やチーム力で挽回していきます。

<河野駿佑選手>

公式練習は後半に乗ったのですが、吉本選手のときと同じ状況でグリップ感が乏しいのが印象的でした。予選に向けては大幅にセットアップを変更したことで、マシンのバランスが向上しました。予選Q1を担当させてもらったのですが、大事なアタック周でタイムが伸ばせず悔しい結果となりました。ミスなく走っても予選Q1を突破できるかギリギリでしたが、まとめきれなかったです。予選のバランスだと明日は期待が持てるので、追い上げたいです。


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