更新日: 2020.10.06 19:35
TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート
2020 AUTOBACS SUPER GT Round5
たかのこのホテル FUJI GT300km RACE
■開催日 10月3日(土)公式予選、10月4日(日)決勝
■開催地 富士スピードウェイ
■入場者数 未発表
シーズン折り返しとなる第5戦の今回より、制限はあるもののいよいよお客様をサーキットへお呼びしてのレース開催となった。前大会のもてぎでマシンは大きなダメージを負ったが、メカニックの懸命の作業により、完璧な状態でレースウイークを迎えた。
■公式練習、公式予選10月3日(土)【3番手】
公式予選 天候:曇り
コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始21℃/30℃、Q2開始20℃/28℃、Q2終了20℃/28℃(GT500のもの)
7月から開幕した2020年シーズンは早くも折り返しの第5戦を迎えた。ようやく観客をサーキットに入れてのレースとなり、ピットから見えるグランドスタンドに密にならないように間隔を空けての状態なので、例年のように満員ではないが、多くのお客様が並び、少しずつだが、いつものサーキットの風景が帰ってきたのを実感した。
公式練習は国本選手から乗り込み、クラッシュの影響がないかチェック走行からスタートした。エンジンまで交換したほどのクラッシュだったが、問題はなく、チームは即座に予選、レースに向けてのメニューを始めた。初めに持ち込んだセットアップの確認をし、5番手タイムを出すなどまずまずの出だし。
さらに微調整をしながらタイヤテストに入り、持ち込んだタイヤの確認を進めた。途中GT300の車両がコース脇に止まってしまい赤旗中断になるが、そのタイミングで宮田選手に代わりマシンのセッティングも決勝を見据えたロング用に変更し、時間いっぱいまで周回を重ねた。
その後のGT500の占有では宮田選手が予選を見据えたアタックをした。1分30秒ピットで待ってからコースイン。計測3周目にアタックを開始し、セクター1から自己ベストを更新していった。1分28秒883でその時点の4番手を叩きだし、さらにもう1周アタックを試みた。
セクター1、セクター2まで前の周を超えるタイムを出していくが、セクター3がわずかに更新されず、1分28秒886で更新とはならなかった。最終的には6番手で公式練習を終えた。
14:33から始まった予選は厚い雲に覆われ公式練習のときよりも気温、路温ともに下がっていた。占有時間と同じく1分30秒ピットで待機してからコースへと向かう。予選Q1は宮田選手が挑んだ。残り時間6分30秒までにはその他の車両もコースへと入っていった。
計測3周目にアタックを開始し、公式練習でのタイムを上回るペースでタイムを刻んでいった。22.173/27.058/38.880と各セクターでベストを更新していき、1分28秒111でトップタイムを叩きだした。残念ながらその後、12号車、8号車がトップタイムを更新したため、3番手でQ1を通過した。
Q1での走行から宮田選手のフィードバックもあり、Q2を挑む国本選手はポールポジションを狙い乗り込む前から緊張をしつつも、集中していった。Q1の時と気温、路温は変わらず、同じようなコンディションのなか15:11にQ2が始まった。
国本選手は1周、2周と慎重にタイヤに熱を入れ、計測3周目アタックを開始。22.162/26.879/38.647としっかりとタイムをまとめて1分27秒688でトップに躍り出た。しかし、またもや12号車、8号車がトップタイムを塗り替えた為3番手になってしまった。
国本選手は次の周もアタックを試みるが、タイムを更新することができず、3番手で予選を終えた。ポールポジションを狙っていたので、悔しい結果ではあるが、今シーズンベストな予選となった。
●国本雄資選手コメント(予選後)
「予選は3番手でした。朝の公式練習からクルマの状態が結構良くてそのなかでメニューを組んでタイヤテストとレースのシミュレーションができました。予選Q1は莉朋選手がトップとコンマ1秒ないような差で3番手通過してくれましたので、すごい気合が入り、ポールポジションを獲るという強い気持ちで挑みました」
「莉朋選手のフィードバックもすごく良くて、少し心配していたウォームアップもうまくできました。Q2では自分のなかではベストな走りができましたが、トップとは少し差があり、もう少し詰めなくてはいけない部分もあったのではないかと思います。ただ今シーズンではベストな予選だったので、このポジションから決勝ではチーム一丸となり、強いレースをして追い上げて優勝を目指したいと思います」
●宮田莉朋選手コメント(予選後)
「予選日無事に終えることができました。もてぎ大会からクルマがバラバラになってしまったので、チェック走行から始まりましたが、順調に練習走行を終えることができました。予選は僕がQ1を担当して3番手タイムとなり、Q2も国本選手がいいアタックをしてくださったので、3番手を獲得できました」
「今回ポールポジションも狙っていたのですが、やはりウエイトをあまり積んでいない他のクルマもいて、結構早かったので、もてぎの時よりも手応えが感じ辛い状況だったのですが、その中でも3番手を獲得でき、決勝では良いレースができるのではないかと思います。しっかり1位でチェッカーを受けられるようにチームとともに頑張りたいと思います」
●坂東正敬監督コメント(予選後)
「ウエイトが軽いのと燃リスが付いていないので今回は狙ってフリー走行からタイヤの確認をしました。持ち込みのコンパウンドは2種類。ソフト系のコンパウンドで予選上位を狙えるかな? と思ったが想定より若干路温、気温も高かった為、もう1種類のコンパウンドで予選を戦うことをフリー走行中に判断しました」
「正直、8、12、16、24が速いだろうな? と思ったらやはり上位5台は軽いクルマでした。宮田選手はQ1を突破。さらに、2周連続でアタックしタイヤのパフォーマンスも確認することができました。宮田選手の的確なフィードバックで国本選手にアドバイスをして、Q2国本選手も完璧なアタックで3番手獲得。8号車は速かったがGR Supra勢、ヨコハマタイヤ装着勢ではトップだったので悔しいけれど満足いく予選でした」