38号車立川はその後も追撃のペースを緩めず、18周目のシケインで前車をかわし表彰台圏内の3番手へと素晴らしい追い上げを見せました。
その直後、ピットインしようとした37号車キャシディが、ピットロードで前車に追突。37号車は車体前部にダメージを負いながらも平川へと交代しピットアウト。
レースがドライバー交代規定の3分の1を過ぎたことで次々にピットインしていくなか、5番手走行中の19号車が21周目に突然右前タイヤのパンクに見舞われスローダウン。大きく順位を落とすこととなってしまいました。
21周目に38号車がピットへ向かい、GRスープラ勢では39号車のみがピットを残す状況となった22周目、GT300クラス車両がコースアウトしタイヤバリアにクラッシュ。これでセーフティカーが導入されました。このセーフティカー導入により順位が入れ替わり、GRスープラ勢では36号車が6番手、38号車が7番手、39号車が8番手、37号車9番手、14号車が11番手、19号車が14番手と厳しい状況に。
27周目にセーフティカーが退去し再スタートが切られましたが、37号車は先の接触によりドライブスルーペナルティ。ペナルティを消化し一旦はコースへ復帰したものの、接触によるダメージは大きく、ふたたびピットへ戻り、そのままリタイアとなりました。
後半戦では、一時14番手とほぼ最後尾まで落ちていた19号車の宮田が好走を見せ次々に前車をパス。また、6番手の38号車石浦も追撃を続け、43周目に5番手へとポジションアップ。なおも前車を攻め、残り3周の時点で4台による2番手争いに加わりました。
ファイナルラップではGT300クラスの周回遅れをかいくぐりながらのバトルが繰り広げられましたが、惜しくもポジションアップはならず。38号車がGRスープラ勢最上位の5位フィニッシュとなりました。
厳しいウエイトハンデながら後半の関口が粘りの走りを見せた36号車が7位。後半宮田が追い上げた19号車は9位でポイント獲得を果たしました。
今大会の結果、14号車は12位でノーポイントに終わりましたが、同じくノーポイントの37号車とともにランキング1位、2位の座は辛くも守る結果となりました。しかし、首位から2ポイント以内にこの2台と36号車を含む5台が含まれるとともに、今大会5位に入った38号車まで8台が11ポイント差という僅差で、終盤2戦のタイトル争いに臨むこととなります。
GT300クラスでは、ポールポジションからスタートした新田の96号車が序盤は首位を守ったものの、8周目あたりからペースが落ち、じりじりと後退。早めのピット作戦で阪口晴南へとドライバーチェンジしました。
22周目、8番手を走行していた52号車がS字コーナーでコースオフしタイヤバリアへとクラッシュ。まもなく自力でコースへと復帰しましたが、このアクシデントによりセーフティカーが導入されました。
この時点で、2台のプリウスPHVと35号車がピットインしておらず、セーフティカーが退去しピットロードがオープンすると同時にピットイン。全車がピットを終えたところで、96号車が6番手へと浮上。96号車の阪口晴南は30周目に前車をかわし5番手へ上がると、そのポジションを守り切って5位でチェッカーを受けました。
60号車が14位、不運なセーフティカータイミングに泣いた31号車は18位、35号車が19位、30号車が20位でレースを終えました。なお、244号車は練習走行でクラッシュした車両の修復ならず、決勝は欠場となりました。
