GT-Rがワン・ツー・フィニッシュ
MOTUL AUTECH GT-Rが大逆転でシーズン2勝目
スーパーGT 2020第6戦レースレポート
10月25日 鈴鹿サーキット(三重県)
【GT500】
スーパーGT第6戦の舞台は、今シーズン2度目の鈴鹿サーキット。#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がセーフティカー導入の展開を味方につけ、クラス最後尾スタートから大逆転でシーズン2勝目を挙げました。また#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)が一時トップに浮上し、#23 GT-Rに続いて2位でチェッカー。GT-Rがワン・ツー・フィニッシュを飾りました。
予選では、#23 GT-Rの予選Q1を担当した松田が、アタック中にダンロップコーナーでわずかにラインをはみ出し縁石に乗り上げてしまいました。マシンはジャンプするように跳ね上がり、そのままコースオフするとタイヤバリアにあたってしまいました。
このアクシデントによりセッションは赤旗中断。幸い、松田に大きなけがはありませんでしたが#23 GT-Rはマシンにダメージを負い、ノータイムという結果になりました。
セッション再開後、GT-R勢では#12 GT-R、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の2台が予選Q2に進出。最終的に#12 GT-Rは4番手、#3 GT-Rは5番手からレースをスタートすることになりました。
決勝レースでは、序盤から#12 GT-Rが勢いを見せました。スタートドライバーを務める佐々木はオープニングラップから3番手の#19 GRスープラに接近。4周目の最終コーナーで一気に差を詰め、5周目に入るコントロールラインでほぼ真横に並びかけます。
そのまま1コーナーで逆転し3番手に浮上。さらに、12周目の1コーナーで2番手に上がりました。この時点でトップを走っている#8 NSX-GTとは5.5秒の差が開いていましたが、佐々木は3.8秒まで縮めます。
相手の車両が19周を終えるところでピットイン。この周をプッシュした佐々木は翌周にピットに向かいます。チームも素早い作業でマシンを送り出すと、#8 NSX-GTの前でコース復帰することに成功しました。
すでに1周を走り終えてタイヤに熱が入った相手は平峰に襲い掛かりますが、平峰はこれを何とかブロック。#12 GT-Rは素早い作業とドライバーの走りでトップに浮上しました。
その後、22周目にGT300の車両がS字でコースオフし、タイヤバリアにヒット。その姿をモニターがとらえた瞬間、NISMOチームはクインタレッリにピットインを指示しました。
この時点でコース後半を走行していた#23 GT-Rは、セーフティカーが導入される寸前にピットイン。チームもミスのない作業でマシンをコースへ送り出します。松田へとドライバー交代した#23 GT-Rは#12 GT-Rの前で1コーナーを通過。大逆転でトップに躍り出ました。
26周を終えるところでSCが隊列を離れ、レース再開。#23 GT-Rと#12 GT-Rは0.3秒差とテールトゥノーズで1コーナーへ向かっていきます。しかし、松田は落ち着いてプッシュして自己ベストタイムを更新。#12 GT-Rとの差を1.4秒まで広げました。
